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【コスプレ】併せのアシスタントについて解説

コスプレ併せの募集では、キャラクターのコスプレをする人やカメラマンのほかに「アシスタント」が募集されていることがあります。

併せに参加してみたいけれどアシスタントとは一体なんなのか、どんなことをする役割なのか、今回は併せにおけるアシスタントについて解説します。

 

【目次】

 

アシスタントは併せの裏方

ざっくりいうと、アシスタントとは併せのサポートを行う人を指します。

コスプレイヤーとカメラマンだけでは併せの進行に問題がある場合に募集されます。

アシスタントのやることは多岐にわたるうえ、併せごとに求められることが違うので、確認が必要です。

 

アシスタントの主な役割

ここからはアシスタントが任されることが多いであろう役割についてみていきます。

過去にわたしがアシスタントとして併せに参加した経験もふまえてお話しします。

撮影補助

一番アシスタントが任されることが多い役割です。アシスタント=撮影補助を指すことが多いです。

レフ版を持つ、被写体に光を当てる、衣装のすそを持って躍動感を出す(通称”ひらみ”)など、被写体とカメラマンだけでは撮影できない写真を撮るための補助をします。

写真についての知識があるに越したことはないですが、全くの素人でもカメラマンがどうすればいいか指示を出してくれるはずです。

衣装のズレを直したり、ウィッグが乱れているところをさっと直したりすることもあります。衣装やウィッグによっては繊細な作りになっていることがあるので、コスプレイヤーに扱い方を聞いておきましょう。

いずれにしても人の指示を聞き、その通りに動ける人が重宝されます。

外出

コスプレイベントやコスプレスタジオは、指定された範囲外でコスプレしたまま出歩くのを禁止しています。そのため、範囲外に用事がある場合はアシスタントにお願いすることがあります。

例えば、会場にたどり着けない迷子のメンバーを迎えに行く、急遽必要になったものの買い出し、フードデリバリーの受け取りなど、コスプレしたままでは支障が出る行動をアシスタントにやってもらいます。

イベントよりもスタジオでやる併せで見られます。

移動補助

コスプレで使用する衣装によっては、すそを引きずってしまう、重すぎて歩くのが大変、可動域が狭すぎる、視界が狭く階段や障害物が見えにくいといった移動困難に陥るものがあります。

安全に移動するのを補助するためにアシスタントが募集されることもあります。

特にガワコス(特撮ヒーローのコスプレ)や着ぐるみコスプレをするならひとりはアシスタントが欲しいところです。

わたしの感想ですが、荷物を一緒に運んでくれるアシスタントがいると併せがめちゃくちゃ楽になります。カメラマンが何往復もして機材を運んだり、コスプレイヤーが衣装に気を付けながらえっちらおっちら歩いたりするのは時間も体力も消費します。そこを補助してくれるアシスタントがいると頭が上がりません。

 

衣装の着用補助

ひとりで着るのが困難な衣装を着用する場合にアシスタントに頼ることがあります。こちらもガワコスや着ぐるみでよく見られます。

コスプレイヤーと同じ更衣室に入らなければならないという特性上、同性のアシスタントが求められることが多いです。

コスプレイヤーのいう通りに衣装を扱えるなら問題なく行えると思います。

レアケースではありますが、「着物の着付けができる人」「ラテックススーツの知識がある人」というような、アシスタントに技能を求めるタイプの募集もあります。

 

時間管理

撮影時間、着替えの時間、休憩の時間など、併せをスムーズに進行するためには時間を逐一把握してスケジュール通りに行動することが重要です。併せの時間管理は主催者が行うことが一般的ですが、アシスタントがタイムキーパーの役割をすることもあります。

特に参加人数が10人を超えるような大型の併せでは、複数個所に分かれて撮影を行うことも珍しくありません。そのため、アシスタントが各撮影スペースに時間とこの後のスケジュールを伝えて回ることがあります。

コスプレイベントの場合ですと、ひとつの撮影場所を占拠してしまわないよう、時間に気を付け、時には注意することもあります。また、コスプレイヤーの撮影に列ができている場合には列を切ったり、一人当たりの撮影時間に制限をつけたりする役割を任されることもあります。

 

サブカメラマン

併せによっては、アシスタントが撮影することを求めるケースがあります。

メインのカメラマンががっつり撮影している間、空いている参加者の撮影をするサブカメラマンの役割を、アシスタントと呼んでいることがあります。

この場合、ある程度写真の知識が求められます。また、カメラやライトなどの機材は自前のものを持ち込むことになると思います。

 

他にもアシスタントにお願いされる役割はありますし、併せごとに細かいところは変わってきますが、いずれにしても、アシスタントとは、誰かに頼まれたことをその通りにすることが求められる役職になります。

アシスタントが必要な併せ

併せの募集を見ると、アシスタントが募集されているものと、そうでないものがあると思います。

併せにアシスタントがいた方がいい場合について話します。

参加人数が多い併せ

基本的に併せの企画・進行は主催者が行います。しかし、ほとんどの場合併せの主催者はひとりなので、参加人数が増えれば増えるほど併せの運営が難しくなります。他のコスプレイヤーに協力をお願いしたとしても、撮影中であったり着替え中であったりしてなかなか都合よく空いている人がおらず結局主催者がひとりで頑張るはめに...ということも珍しくありません。

そんな時、コスプレイヤーでもカメラマンでもない人、つまりアシスタントの人がいるとお願いできることが増えます。人手があると時間にも心にも余裕ができます。

わたしの経験上、10人を超える併せではアシスタントの人がいると楽になります。

 

撮影以外をする予定の併せ

併せは写真撮影をするのが目的のものばかりではありません。

例えば参加者がコスプレをして競技をする運動会型の併せや、食事をする併せ、歌やダンスをする併せなど、撮影以外に重きを置いた併せというのもあります。

このように、撮影メインではない併せをする際はアシスタントを募集しておくのがおすすめです。

特に運動会系併せでは競技に使う道具の準備・片付けや、使用した体育館や運動場の清掃など、運営にマンパワーが必要になります。

各行程でどれぐらい人数が必要か計算し、参加するコスプレイヤーとカメラマンだけで足りなさそうならアシスタントを募集しましょう。

 

アシスタントを募集するときの注意すること

アシスタントが必要だとわかったら募集をかけなければいけません。

ここからはアシスタントを募集する際に気を付けることをお話しします。

参加費についてしっかり定めておく

アシスタントを募集する際には、参加費などの金銭面の負担をどうするかあらかじめ決めておきましょう。

アシスタントの参加費は他の参加者で分担して払い、アシスタントの参加費なしというのが多い印象です。

もちろん、アシスタントに参加費を払ってもらっても問題ないです。

大切なのは、事前にアシスタントの参加費が明確になっていることです。

もしアシスタントの参加費を分担する予定なら、他の参加者に同意をとっておく必要があります。主催者の独断で金銭の絡む決定をするとトラブルになりがちです。

アシスタントが孤立しないように気を遣う

大型併せでは特にそうですが、コスプレイヤーコスプレイヤー同士、カメラマンはカメラマン同士で盛り上がってしまいがちです。そうなるとアシスタントが輪に入れず孤立してしまうことになります。

アシスタントも含めて、参加者全員が楽しめるように気を遣いましょう。アシスタントに雑用だけ頼んであとは放置なんてことがないようにしましょう。

アシスタントに頼むことはあらかじめ決めておく

アシスタントと一口にいっても、実際何をするかは併せによってまちまちです。そのため、「どんなことをするか分からないから応募しない」という人もいます。

募集事項を作る時点である程度アシスタントに任せることを決めておくと、人が集まりやすくなっておすすめです。

また、主催者側としても「当日どこまでお願いしていいか分からない」なんてことが起きにくくなるので、事前にお願いごとの線引きを行っておきましょう。

 

アシスタントで参加するときに注意すること

アシスタントとして声をかけられた、参加したい併せでアシスタントの募集があるなど、併せにアシスタントとして参加することになった場合に気を付けることも書いておきます。

打ち合わせは念入りに

アシスタントとして参加したけれど実際は何もやることがなかった、パシリのようなことばかりで楽しめなかった、なんてことがないように、事前にどんなことをするのか、どこまでやっていいのかというのは主催者と話し合いをしておきましょう。

もし打ち合わせの段階で「ちょっとこの主催者の考えとは合わないぞ」となることもあると思います。そのときは早めに断ればお互いに傷が浅く済みます。

 

積極的に参加する

アシスタントは併せの裏方ではありますが、併せの運営には積極的にかかわるようにしましょう。

意見を求められたら発信する、必要な連絡にはすぐ返信する、指示を待つだけではなく自分から動くことも大切です。

主役はコスプレイヤーかもしれませんが、アシスタントもいち参加者であるという認識で、併せを楽しむ努力を自らしましょう。

 

服装と荷物は邪魔にならないものを選ぶ

コスプレをしない分オシャレして併せに臨みたい気持ちは分かりますが、極力シンプルかつ動きやすい服装がアシスタントとして適切です。

撮影の補助をするときに写り込んでしまう広がるスカートや、ギラギラした衣装は邪魔になります。立ったりしゃがんだりする機会も多いので、動きが制限されるタイトすぎる服装も控えましょう。

コスプレスタジオによってはゴム底NG、ヒールNGなど靴に制限がある場合があります。規約をよく確認しておきましょう。

荷物を入れる鞄は両手が空く大きめのリュック、トートバッグが便利です。

 

併せにおけるアシスタントは地味な役回りですが、スムーズに併せを運営するうえで大変ありがたい存在でもあります。

必要に応じてアシスタントを募集し、併せを乗り切りましょう。

コスプレイヤーに撮影した写真データを送ろう

イベントなどでコスプレイヤーを撮影した場合、その写真データは被写体に送るのがコスプレ界隈の通例となっています。

しかし、「どんな時でも写真を送るの?」「写真ってどうやって送ればいいの?」など疑問は尽きないことでしょう。

今回は、コスプレ写真のデータを送る方法やマナー、NG行為などを解説します。

 

【目次】

 

写真を送った方がいい場合・送らなくていい場合

先ほど「コスプレ写真は被写体に送ろう」と言ったばかりですが、撮影のシチュエーションやコスプレイヤー次第でこのあたりは結構変わってきます。

ここでは写真を送るべき場合、送らなくてもいい場合を解説します。

 

基本的には、撮影した写真はクオリティや枚数にかかわらず被写体であるコスプレイヤーに送るのが親切です

ここは人によって意見が分かれ、SNS等でもさんざん論議されている点ですが、わたしは写真を送るのは義務ではないと考えています。あくまで撮影者が送りたいと思ったら送り、送りたくないと思ったら送らなくていい、ただ送らないより送った方が親切だしコスプレイヤーの心証もいいよね、というのがわたしのスタンスです。

 

もし写真を送りたい場合は、被写体の連絡先を確保してください

現在連絡先として主流なのはX(旧Twitter)です。撮影が終わったらアカウントのIDを聞いておきましょう。「写真を送りたいのですが連絡先を聞いてもいいですか?」などと言えばOKです。

 

ですが、これはコスプレイベントで突発的に発生した撮影(通称:野良撮影)における話であり、コスプレイヤーから依頼されて撮影した場合や、スタジオやロケ撮影など作品として写真撮影する場合などは、必ず写真を送りましょう。このような撮影ではコスプレイヤーは写真を確実に手に入れるためにカメラマンに声をかけています。何らかの理由で写真を送れない、または送らないつもりなら、撮影を引き受けないようにしましょう。

 

逆に、送らなくていい写真としては、スマホのカメラで撮影した記念撮影的な写真は送らなくてもいいというコスプレイヤーが多いです。「送らなくていい」というだけで、撮影した写真を被写体に見てほしければ送っても問題ないと思います。

 

コスプレイヤーの中には「絶対に写真は送ってほしい」という人もいれば、「知らない人からの写真は不要」という人もいます。考え方は千差万別です。写真を送ってもいいか不安なら一度おうかがいをたててから送るというのが一番安全です。

 

写真の送り方

次に撮影した写真をコスプレイヤーに送る方法についてお話します。

現在コスプレ界では、撮影した写真を送る方法として3つの方法が主流となっています。

X(旧Twitter)のDM機能

XのDMでは、文字だけでなく画像を送ることができます。

この方法は1枚2枚程度の少ない枚数を送るとき一番手軽です。

しかし、写真の枚数が多くなるほど送る側も受け取る側も面倒になる、画質が劣化するというデメリットが存在します。

近年Xの仕様が頻繁に変わるので、今後も変わらず使えるかが分からないという点も注意したいところです。

twitter.com

ギガファイル便

おそらく現在最もコスプレ界で使われているファイル共有サービスです。

アカウントの登録が必要ない上にインターネットブラウザで操作が完結できるので手軽に写真の受け渡しができるのが最大のメリットです。

コスプレ界隈に広く浸透しているので操作に慣れている人が多く、写真の受け取りができない人が少ないのもメリットです。

gigafile.nu

強いてデメリットをあげるとすれば、日本語のみの対応なので海外の人とのやりとりでは使いづらい点でしょうか。

 

DropBox(ドロップボックス)

ギガファイル便に次いで使用されることが多いイメージがあるのがDrop Boxです。

無料のプランで使用できるのは2GBまでと少々少な目ですが、写真の受け渡しのみで使用するなら十分です。

DropBoxのメリットとしては、アップロード者がデータを削除しない限りデータを無期限で扱えることです。

とはいえ、特定の写真を半年や1年共有し続けなければならないような状況はかなりレアケースではあります。

www.dropbox.com

 

こちらも強いてデメリットをあげるとすれば、コスプレイヤー側が操作に慣れておらずデータの受け渡しにてこずるという可能性があります。そこそこコスプレ歴のあるコスプレイヤーならギガファイル便もDropBoxも使ったことがある人が多いですが、新人さんはもしかしたらサポートが必要かもしれません。

 

その他の受け渡し方法

上記の3つが現在よく使われているサービスではありますが、他のサービスを使っている人もたくさんいます。

以下は過去に使っている人を見たことがあるサービスをざっくり紹介します。

コスプレイヤーアーカイブ

コスプレ専門SNS。通称「カイブ」。メッセージ機能やストレージ機能を用いてやり取りをします。Twitterなどの台頭により現在は下火になりつつありますが根強い人気があります。

www.cosp.jp

Flickr

写真共有サービス。かつて無料で扱える容量が膨大だったので重宝されていましたが、最近は制限が多いのでちょっと使いづらいかも。日本語非対応のため操作が分かりづらいのでわたしはあまり使用しませんでした。

www.flickr.com

・GoogleDrive(グーグルドライブ)

googleが提供しているファイル共有サービス。受け取る側にgoogleアカウントが必須(ビジター共有を除く)な点がちょっと面倒。データが勝手に変換されたり削除されたりするリスクがあるのが少し怖い。

www.google.com

・LINE

メッセージアプリの代表格。スマホユーザーならほぼ全員使ったことがある安心感はあるものの、プライベートで使用しているアカウントを使うことになるのであまり歓迎されません。画質の劣化も気になります。

line.me

 

Air Drop(エアドロップ)

撮影した写真をすぐipadなどに取り込むカメラマンがたまに使っているのを見かけます。

連絡先の交換なしでデータのやり取りができて便利ですが、Apple製品間のみ対応なので使える人は限られています。

ja.wikipedia.org

 

いずれのデータ受け渡しにおいても、ある程度受け渡しにかかる日数が確保できるものが望ましいです。「今日データをアップロードしました!明日までにダウンロードしないとデータ消えます」では不親切なので、1週間から2週間程度の猶予があるサービスを利用しましょう

 

写真を送るときのDMテンプレート

ここではDMを送る際のテンプレを用意しておきます。

何といってDMを送ればいいか分からないときの参考にしてください。

写真を送っていいかたずねるとき

こんにちは

○○(イベント名)で撮影させていただきました□□(アカウント名)と申します。

撮影した写真をお送りしたいのですがよろしいでしょうか?

△△(TwitterのDM、ギガファイル便などのサービス名)を使って送る予定です。

よろしくお願いします。

 

このほかに、

・ご希望のファイル共有サービスがあれば教えてください

スマホで撮影したものですがよろしいでしょうか?

・撮影させていただきありがとうございました。

といった文言を適宜追加するとより親切です。

写真を送るとき

こんにちは

○○(イベント名)お疲れ様でした。

撮影した写真を△△(TwitterのDM、ギガファイル便などのサービス名)にて送りますので確認お願いします。

撮影させていただきありがとうございました。

 

ギガファイル便のようにデータの保存期間が決まっているサービスを利用する場合、

・データの保存期間はmm月dd日です。

と期限を伝える文言を入れるとより親切です。

他にも、

・写真の加工はおまかせします。

SNSに掲載するときはアカウント名とIDの併記をお願いします。

・こちらでも写真を掲載してよろしいでしょうか

など自分の希望する条件等あれば伝えておきましょう。

 

写真を送るときのマナー

写真を送るときに守るべきとされているマナーがあります。

ここでは代表的なコスプレ写真を送るときのマナーを解説します。

データはpng・jpgに変換しておこう

多くのカメラマンは写真はRAW形式で保存していることと思います。

RAWファイルは写真の微調整がしやすいなどのメリットがある反面、コスプレイヤー側がファイルを開けない可能性が高いという問題があります。

そのため、コスプレイヤー側が「RAWでもOK」と明言していない限り、写真はPNGまたはJPGに変換して送ると親切です。

 

明らかな失敗写真は取り除いておく

被写体が半目になっている、ピントが全く合っていない、ただの試し撮り、暗すぎor明るすぎで何が写っているか分からないなど、明らかな失敗写真はあらかじめ取り除いてから送りましょう。

似たような事例として、連写写真も何百枚と似たような写真を送るのではなく、ある程度選別してもらえると受け取る側の負担が減ります。

とはいえ自分ひとりでは削除していいか判断に困ることも多いと思いますので、不安であればやはり被写体に選別していいか聞いてみるのが一番です。

 

などと言っていますが、コスプレ界隈では過去に「すべての写真を送らないのはマナー的にどうなの」的な論争が起きたことがあります。これはもう被写体それぞれに考えがあるところなので、カメラマンはよくコミュニケーションをとり被写体がどう思っているか確認するのが長く撮影を楽しむコツです。

撮影から2週間以内を目標に送る

特に理由がなければ、写真は撮影から2週間以内を目標に被写体へ送るのが親切です。早い分には歓迎されるのですぐ送れる場合は送ってしまいましょう。

現像や加工に時間がかかりそうな場合、撮影時か後日被写体にひとこと言っておくと心証がいいです。

わたしは時間がかかりそうだと判断した時点で撮って出しの画像をそのままコスプレイヤーさんに渡し、後日現像したデータを送っています。

注意してほしいのは、カメラマン募集の時点で期限が設定されているものです。「○日以内にデータを送れること」という約束で撮影した場合はその期限を厳守しましょう。

 

他のコスプレイヤーの写真と一緒に送らない

ファイル共有サービスを使って写真を送る際、被写体には被写体の写っているもののみ送ります。同じイベントで撮影した写真だからと、他のコスプレイヤーの写真もまとめて送ってしまうなんてことがないようにしましょう。

併せの撮影は例外的に他人の写真が入っていてもOKな場合が多いです。

 

他人の目に触れない配慮をしよう

ファイル共有サービスのURLを教える際は、DM(ダイレクトメール)などのクローズドな場所で行うようにします。リプライ機能など不特定多数が見られる環境へURLを貼るのはやめてください。

撮影した写真を掲載するときも被写体に許可をとるようにして無断で使用することがないようにしましょう。

ファイル共有サービスによってはパスワードを設定することができるので、併せて活用しましょう。

 

被写体を加工する際は確認を取ろう

明るさを調整する、背景に写り込んだ人工物や人物を消すなどの写真加工(現像とよばれたりもします)をすることはコスプレ撮影ではよくあることですが、被写体であるコスプレイヤーに手を加える時は被写体に確認を取りましょう。

良かれと思って加工でホクロを消したらコスプレしているキャラクターのアイデンティティだった、みたいな事故を防ぐことができます。

また、最近はこだわりをもって顔の加工を自分でしたいコスプレイヤーも多いです。

写真の加工に取り掛かる前には原本データを保存しておき、DMなどで加工する箇所の確認をしておくとトラブル防止になります。

「肌の加工は撮影者側でしても大丈夫ですか?」

「インナーが見えている部分は消してもいいですか?」

「瞳の模様を追加してもよろしいでしょうか?」

のように聞けばOKです。

 

長々と書きましたが、

コスプレイヤーを撮影したら勇気を出して写真を送ってみよう

コスプレイヤーとよくコミュニケーションをとってデータを扱おう

・写真の腕より挨拶や礼節のある態度の方が大切だよ

ということです。

この記事で疑問が解決できればうれしいです。

 

【コスプレ】衣装の布に柄入れするならセタカラーが便利

コスプレ衣装には柄がつきものです。柄をどうやって入れるかは衣装を自作するコスプレイヤーにとって頭を悩ませる問題のひとつです。

今回はわたしがいつも衣装の柄入れで愛用しているセタカラーを紹介します。

過去に柄入れについての記事も書いているので、あわせてどうぞ。

tami-sf.hatenablog.com

 

【目次】

 

セタカラーとは

セタカラーはペベオから発売されている布用塗料です。

www.pebeo.co.jp

高い発色性能が特徴の塗料で、さまざまな色や種類が展開されています。

本記事においては注釈がない限り「セタカラー」とは「セタカラー不透明色」を指すこととします。

 

セタカラーのおすすめポイント

セタカラーがなぜコスプレ衣装の柄入れにおすすめか語っていきます。

耐水性がある

セタカラーは乾くと水に強くなるという特徴があります。

加えて、乾燥後にアイロンで熱を加えると洗濯をしても色落ちしなくなるほど堅牢になります。

そのため、コスプレ中に急に雨に降られたときや水撮影の時などの色落ちが心配な場面で活躍します。

また、洗濯ができるということで汗をかく季節のコスプレにもぴったりです。

 

カラーが豊富

セタカラーは色展開が豊富なので、自分が使いたい色を選ぶことができます。

もし使いたい色がなかったとしても混色ができるので、色の微調整によって理想の色を作ることもできます。

わたしが特に好きなのがセタカラーのシマー色です。シマーには細かいグリッターが入っているのでキラキラと光沢のある仕上がりになります。

 

布の色を問わず使える

セタカラーの不透明色は布地の色に左右されず発色します。濃い色の布に薄い色を乗せてもきれいに発色するのでコスプレイヤー泣かせのカラフルな衣装で重宝しています。

これは過去にセタカラーを使って作った衣装です。矢印の箇所がセタカラーによって着色された部分です。

布に緑や白を直接乗せていますが、布の色に負けず発色してくれています。

 

乾燥後に重ね塗りをすることでさらに鮮やかに発色します。

自分の好みに応じた発色を調整できるのもいい点です。

 

特殊な道具は不要

セタカラーを塗るとき、特殊な道具は必要ありません。

筆と汚れ防止の新聞紙があればすぐ使えます。最悪手でも塗れます。

下地も不要なので、いきなり布に塗れるのが直感的かつ時短になって嬉しいです。

セタカラーが付いたまま筆を放置するとカチカチに固まってしまうので、使わないときはよく洗っておくか水に付けておくのがおすすめです。シリコン筆を使うと拭き取るだけで済むので便利です。

 

セタカラーの気になる点・注意点

便利なセタカラーですが、使う時に知っておいた方がいいこともあります。

購入できる場所が限られている

セタカラーは大型の手芸店や一部チェーン手芸店でのみ購入できます。

筆者は愛知県民なので愛知の手芸店を例に出すと、名古屋の大塚屋やユザワヤの一部店舗でのみ見たことがあります。小規模な手芸店ではほぼ買うことができません。

そのため、急に使いたくなってもすぐ手に入るとは限らない点に注意してください

主な購入先はネットのECサイトになると思います。

わたしはAmazonプライムお急ぎ便でセタカラーを買い、衣装作成の修羅場を何度か潜り抜けています。ありがとうAmazon

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塗布した場所は固くなる

セタカラーを塗った場所はどうしても固くなります

特に重ね塗りした箇所に関しては折り目がつけづらくなったり、きれいにドレープが出なかったりします。

ふんわりさせたい場所にはあまり向かない塗料ではあります。

逆に柄を全面に押し出したいような場合は向いているので、衣装によって他の塗装方法と使い分けるのがいいと思います。

 

容量が多い

セタカラーは一本あたり45ml、値段は700~800円程度となっています。

セタカラーは少量で高発色かつ持ちがいいので、たくさん使いたいときや何度も使いたい時は重宝するのですが、少しだけ使いたい場合この45mlというのは多すぎると感じます。

保管するにも場所をとるので、扱いにはちょっと困ります。

 

ムラなく塗るのは難しい

セタカラーは手塗りがメインになるので、どうしても塗りムラができます。

特に筆を使って塗ると筆の跡や絵の具の染みこみ具合でムラが出やすいです。

重ね塗りをする際塗る方向を替えることで多少マシになります。

目視だと気になる色ムラですが、写真に写ると案外気づかないレベルだったりするので妥協できるラインを探るというのも一つの策です。

 

裏側が見える衣装では処理必須

セタカラーを塗布した箇所はほぼ確実に裏に染み出すと思っていいです。

表から見るときれいな柄が入っていても、裏側が汚くなってしまいます。

裏が見えない箇所に使用するのなら問題ないのですが、裏が見える箇所、たとえばスカートのすそやマントなどでは何らかの処理をした方が美しいです。

裏地を付ける、折り返して見えなくするなどの工夫をしましょう。

 

セタカラーを実際に使ってみた

では、実際にセタカラーを様々な条件で使ってみます。

以下の作業はすべて筆による手塗りで行っています。

また、暖房を付けていない冬の室内で実験しています。湿度や温度によって実験結果は大きく変わるものと思います。

耐水性を試す

まずはセタカラーの耐水性の実験です。

ポリエステルツイルにセタカラーを塗布したものを用意しました。

上から順に

・塗布後自然乾燥しアイロンで熱を加え定着させたもの

・塗布後自然乾燥2時間させたもの

・塗布後10分乾燥させたもの

です。各布の左が1度塗り、右が2度塗りしたものです。

この時点では見た目にほぼ差異はありません。

これをぬるま湯に10分漬けてどれぐらい色落ちするのか確認します。

 

まず10分乾燥したものがこちらです。

色落ちが激しいです。

乾燥時間が短いと色落ちしてしまうので、色移り・色落ちを防止したい場合は十分に乾燥時間を取らないといけないようです。

 

続いて自然乾燥のみ。

ほぼ色落ちはありません。

水で塗れる程度なら自然乾燥で十分なようです。

 

最後に自然乾燥に加えアイロンで熱を加えて定着させたものも沈めます。

こちらも自然乾燥のみと同様にほぼ色落ちはありませんでした。

 

その後塗布部分をこすりつつ、すすぎ、干して乾かした結果がこちらです。

乾燥が十分でなかったもの以外、水に塗れる前と後で大きな差はありません。

これは体感ですが、アイロンをかけた方が乾きが早かったように思います。おそらくですが、耐水性が増すことで水が浸透しづらくなっているのかもしれません。

 

濃い色と薄い色の布に塗って比較

黒と白のポリエステルツイルにセタカラーを塗布しました。

左が一度塗り、右が二度塗りです。

黒の一度塗りでは布地の色が若干透けているのが分かります。

二度塗りすることで布の色に関係なくきれいに発色することが分かります。

また、ツイル特有の織りも二度塗りによって潰せています。

 

色の重ね塗り実験

緑の上から白を塗り重ねる実験をします。

緑色を塗布後2時間乾燥させたのち、上から白の丸を描きました。

白は二度塗りしています。

二度塗りしてもなお若干緑色が見えています。

円を真っ白にするには3度塗り以上が必要そうです。

濃い色の上に薄い色をのせる場合はあらかじめ発色の具合をテストしたほうがよさそうです

いろいろな生地に塗って比較

さまざまな生地にセタカラーを塗布してみます。

どの生地も一度塗りかつ2時間の自然乾燥をしています。

ポリエステルサテン

薄ピンク色のサテンにセタカラーを塗布しました。

サテンはセタカラーの伸びがよく、少量で広い範囲を塗ることができました

少量で済むので乾くのも早いです。

一見すると表と裏で塗ったときの差はありませんが、サテンの裏に塗ったものには周囲にシミが出ています。繊維の方向的ににじみができやすいのかもしれません。

サテンにセタカラーを使うなら表(光沢のある面)に使うときれいに仕上がります。

 

余談ですが、このとき下に広告チラシを敷いた状態でセタカラーを塗り乾くまで放置していたところ、チラシがセタカラーにくっついてしまうというアクシデントが起きました。紙を敷く場合は気を付けてください。

綿シーチング

シーチング生地に塗布しました。

一度塗りでも十分発色しました。

織目の方向に合わせて塗るとより綺麗に塗れます。

綿のためか、化繊生地に比べて若干必要な絵の具の量が多い気がしました

あと、裏に染み出す量は一番多かったように思います。塗るときは机を汚さないような対策必須です。

 

リブニット

服の袖などに使われるリブニットに塗布しました。

リブニットは例外的に二度塗りしていますが、それでもくっきりはっきり塗ることはできませんでした。生地の段差に色がうまく乗りません

ニットの伸縮方向に引っ張ると、段差に色が入っていないことがよく分かります。

凹凸があるニット生地の場合、生地が伸びたときの見え方に注意したほうがよさそうです。

 

イクラストレッチニット

イクラ生地は縦にも横にも伸びる生地です。コスプレ衣装ではタイツや靴下、レオタードなどでよく見る生地です。

同じニット生地ですが、リブニットと違い筆で塗布してもムラが少なくはっきり描けました。

イクラに塗布した時の最大の特徴としては、裏写りがほぼないという点が挙げられます。

織りで作られた布にも関わらず裏に染みていませんでした。

先ほどセタカラーを使った際は裏側の処理が必須と書きましたが、ライクラに関しては例外のようです。

塗布した箇所を縦横に引っ張ってみました。

少々割れ目が見えるものの、リブニットの時ほど目立つことはなさそうです。

 

合皮(フェイクレザー)

茶色の合皮にセタカラーを使用しました。

他の布地と違い、合皮がセタカラーを吸わないので筆の跡がくっきりと残ります。一度塗った場所に再び筆を走らせるとどんどん塗りムラが出てしまいます。

セタカラーの伸びはかなりいいです。サテンの表地と同等程度伸びます。

合皮なのでアイロンで熱定着できない点は注意ですね。

セタカラーには革専用のものがあるので、そちらの方がうまくいくのかもしれません。

 

まとめ

セタカラーは生地を選ばず手軽に使えるので、さまざまな布を扱うコスプレイヤーの味方と言えます。

どうしても塗りムラや生地によるクオリティーの差は出てしまいますが、それでも写真写りには問題ないと思うので、ぜひセタカラーを活用してみてください。

コスプレは何歳から?コスプレと年齢について解説します

コスプレを始めてみたいけれど、年齢制限があるのか心配という人もいると思います。

「学生だけどコスプレしていいのかな?」「もう若くないけどコスプレしてみたい」など、コスプレをためらう理由が年齢ならばもったいないです。

今回はコスプレする年齢について解説します。

【目次】

 

コスプレするだけなら年齢制限はない

結論から言うと、コスプレをするのに年齢制限はありません

極端な話ですが0歳がコスプレしたっていいですし、100歳がコスプレしたっていいわけです。アニメや漫画のキャラクターの衣装を着ることは法に抵触しない限り誰が行っても問題になりません。

しかし、年齢を理由にコスプレしていいか不安に思っている人が聞きたいのはこういう話ではないですよね。コスプレイベントに参加したり、併せ※に参加するのに年齢は関係あるのか知りたいと思います

これらの疑問については、次からお話ししていきます。

 

※併せとは

コスプレイヤーが集まって撮影をしたり遊んだりする行為を指す。

 

コスプレイベントの年齢制限について

ここではコスプレイベントの年齢制限についてお話します。

規則の話から、マナーやモラルの話も含めて書いていきます。

イベント規約に従うのが必須

コスプレイベントによっては参加に年齢制限を設けているものがあります

この記事を書いている人は愛知県民なので愛知のコスプレイベントの例を出しますと、代表的な年齢制限があるイベントといえばラグコスです。

www.worldcosplaysummit.jp

オールナイトで開催されることもあるラグコスは、18歳未満が参加できない時間帯があるイベントです。

ラグコス以外のイベントであっても、小学生や未就学児の参加に条件が付くイベントは数多くあります。

コスプレイベントに参加する場合は、イベント規約に書かれた年齢制限を把握する必要があります。特に学生や小さなお子さんと参加予定の方はよく読んでおきましょう。

 

わたしが経験した限り、コスプレイベントの参加年齢制限は、下限はあれど上限は見たことがありません。なので成人していればコスプレイベントには問題なく参加できると思っていいでしょう。

 

逆に言えば、規則的にはこの規約さえ守っておけば誰になんと言われようと参加していいことになります。たとえ「未成年は来るな」「オジサンオバサンは参加するな」と言われようと誰にも止めることはできません。

 

イベント参加は自衛ができるようになってから

では、年齢さえ満たしていればなんの心配もなくコスプレイベントに参加していいかと言われると、わたしは待ったをかけようと思います。

というのも、コスプレイベント、特に参加人数の多い大型のイベントともなると悪意を持って接してくる人や困った人というのが一定数ので、自分の身を守る手段が必須になるのです。

成人した大人であれば、何かトラブルになったとき自分ひとりで対処できますが、未成年となるとそうはいきません。どうしても大人の力を借りなければならない場面が出てきてしまいます。

最低限、「知らない人には警戒する」「怪しいと思ったら断る・逃げる」「何かあったら保護者に助けを求める」という能力が必須です。

特に「保護者に助けを求める」というのは重要です。親に反対されている、コスプレがばれるのが恥ずかしいなどの理由で親に内緒でコスプレイベントに参加すると、いざというとき助けてもらえなくなってしまいます。未成年でもコスプレイベントに参加できますが、必ず保護者に行き先と参加するイベントを伝え、万が一何かあったときすぐ相談できる体制を整えてから参加しましょう

これらができないのなら、まだコスプレイベントに参加するには早いと思います。大人になるのを待ってコスプレイベントに参加しましょう。

 

マナーやモラルは意識しよう

コスプレイベントにはさまざまな性別や国籍、年齢の人間が参加します。

学校では同年代のノリで許されたことも、大人との関わりの中では許されないということはたくさんあります。

悲しいことに若いというだけで目くじらを立てられやすいのも事実です。

コスプレイベントに参加するなら、いつも以上にマナーやモラルについて意識しましょう

大きな声ではしゃがない、通路をふさぐなど他の参加者の妨げになることをしない、仲良くなるまでは敬語で接するなど、品のいい行動を心がけましょう。

まだ自分の行動に自信がないのなら、大人な対応ができるようになってから参加しましょう。

 

コスプレスタジオの年齢制限について

次はコスプレスタジオで撮影をする場合の年齢制限についてです。

意識することはコスプレイベントに参加するときと同じなので、ここではコスプレスタジオで特に意識すべきことを書いていきます。

年齢制限はイベントより厳しい傾向

スタジオ毎に違いますが、コスプレイベントに比べてコスプレスタジオは年齢制限が厳しい傾向にあります。中学生未満が利用不可であったり、保護者の同伴が必要なスタジオも珍しくありません。

そのため、コスプレスタジオを利用したい場合は利用規約に必ず目を通しましょう

また、スタジオを利用したいからといって、虚偽の年齢を申告することはトラブルになるので絶対にやめてください

ひとりで利用したい場合ならあまり問題になりませんが、もし複数人で利用する場合は特に注意が必要です。利用するスタジオの年齢制限に年齢が足りていなかったばっかりに自分だけ参加できなかった...となると悲しいですし、場合によってはキャンセル料が発生することがあります。

コスプレをする予定なら、何にしても規約を読み込むというのは大事です。

 

利用料の支払い方法は要確認

コスプレイベント同様規約の年齢さえ満たしていれば一応コスプレスタジオは利用できますが、年齢の思わぬ落とし穴になりかねないのが利用料の支払い方法です。

コスプレスタジオによっては、利用料を事前に銀行振込やクレジットカードで決済しなければならない場合があります

クレジットカードは未成年では持てないので、カード必須のスタジオはいくら規約上OKだとしても利用できないことになります。

学校や部活で忙しいと銀行振込へ行く時間の確保に苦労するかもしれません。

スタジオの利用料の支払い方法も確認しておきましょう

 

併せへ参加するときの年齢制限

最後に、併せに参加する年齢について書いていきます。

主催者によって年齢制限はさまざま

コスプレイベントやスタジオと違い、併せは参加者自身がルールを作ります。

そのため、併せを主催する人によってどのような年齢制限を設けるかは違います。

自分が参加したい併せの年齢制限は募集事項などをよく読んで判断しましょう

併せの場合、年齢に上限が設定されていることもあるので注意です。

もし年齢について不安なことがあるならば、主催者に確認を取りましょう

特に未成年の場合は、参加に制限が設けられていなかったとしても主催者に「未成年です」と申告しておくことをおすすめします。

 

「未成年お断り」の併せが多い理由

併せの募集要項を見ると、「未成年の参加はご遠慮ください」といった感じで未成年お断りのものが多くあります。

未成年が併せで断られがちな理由としては以下のようなものがあります。

何かあったときに責任問題になるのを避けるため

成人した大人には、未成年を安全に家まで帰す法的・社会的な義務があります。そのためには未成年の門限までに家に着くように配慮したり、危ない目に合わないように誘導したりしなければいけません。

しかし、本名も住所も分からない未成年のためにしてあげられることはかなり限られています。そのため、「あなたの安全を保障したいけれど責任が取り切れません」という意味で未成年の併せ参加が断られることはよくあります。

また、未成年の保護者がにうまく併せのことが伝わっておらずトラブルになることもあります。コスプレについてよく知らない人からすれば怪しい集団に見えるかもしれません。保護者とのトラブルを回避するために未成年NGを出している併せもあります。

 

金銭面の不安があるため

コスプレにはお金がかかります。以前コスプレと予算について記事を書きましたが、一回のコスプレではだいたい1万円~2万円程度の出費を見込んでおいた方がいいです。

tami-sf.hatenablog.com

未成年にとって1万円は大金です。多くの未成年は働いていないので、捻出するのも一苦労だと思います。

もし万が一「併せ当日までにお金が用意できず衣装or参加費が用意できませんでした」となると、併せの参加者には迷惑がかかります。

お金がない確率が高い未成年を併せの対象にしないことで金銭トラブルを回避する併せの主催者が多いのが実情です。

 

慣例として書いているだけ

これは稀にあることですが、「未成年お断り」を慣例としてただ掲げているだけの主催もいます。特に理由はないけれど皆こうやって併せメンバー募集しているから、という理由だけのパターンです。

このような場合、親の許可が取れていること、金銭的に問題がないことをアピールすれば参加させてもらえることもあります。仲のいい人が主催する併せであれば一度声をかけてみるのもいいのではないでしょうか。

 

いずれにしても、未成年であることは未成年本人にはどうすることもできないことなので、未成年お断りの併せは成人してから参加することをおすすめします。

 

アフターの参加は慎重に

併せが終わった後、参加者で食事などをする「アフター」という文化があります。

多くの場合併せの場所の近くにあるファミレスやカラオケがアフターの場所として選ばれますが、居酒屋やバーといった成人向けの施設が選ばれることもあります。

未成年が飲酒するのは絶対にいけませんし、個人的には未成年がお酒を提供する場にいるのは相応しくないと思っています。

もしアフターの場所が自分にふさわしくないと思ったならば、参加しない、別の店を提案するということを覚えておいてください。

まとめ

長くなりましたが、ここまでの内容を要約すると、

・コスプレすること自体に年齢制限はない

・イベントやスタジオに行くなら規約を守ろう

・法律やマナーやモラルはいつも以上に気を付けよう

ということになります。

コスプレを始めるにあたっての心配事がこの記事で少しでも減ってくれたら嬉しいです。

 

撮影に持っていくと役立つコスプレ小道具

コスプレの醍醐味といえば写真撮影ですが、いざ撮影を始めると毎回同じポーズになってしまったり、早々にネタ切れとなってしまうことがあります。

そんな時役に立つのが小道具です。

今回はさまざまなキャラクターのコスプレで使用できる汎用的な小道具を紹介します。

 

【目次】

マイク

マイクはアイドル系のコスプレで活躍します。

マイクを握って口の前にもってくるだけで歌っているような写真が撮れ、手軽にアイドルっぽさを演出できます。

コスプレの撮影でしようするだけなら音を拾う機能のないマイクのイミテーションで十分です。プラスチック製であれば軽くコンパクトなのでコスプレイベントにも持っていきやすいです。

プラスチックのイミテーションマイクは大型の100均であればおもちゃコーナーに売っていることがあります。

2.5次元系のコスプレをする人であれば、インカム風のマイクを使うとより舞台っぽくなります。

 

スクールバッグ

スクールバッグは学生系のコスプレでよく使われます。

スクールバッグを肩にかけて歩いているだけで、キャラクターの日常感あふれる写真が撮影できます。

なんといってもスクールバッグは鞄なので、コスプレイベントやスタジオ内の移動で活躍するのが一番のメリットです。そこそこ容量があり軽く、写り込んでも違和感のない鞄なので、撮影に使えて実用性もあり一石二鳥です。

コスプレイベントで使うことを想定する場合、カバンの材質は合皮より布製がいいと思います。イベント中はどうしても地面にカバンを置く機会が多いので、洗って繰り返し使える素材がおすすめです。

 

扇子

扇子も実用的な小道具です。

畳んだ状態で持っていても、広げてもびしっと決まります。

顔を隠してアンニュイな写真を撮るのもいいでしょう。

本来の使用用途どおり、暑い日にパタパタと扇げるので夏場のイベントにもってこいです。白の扇子を胸元で広げてレフ板代わりに使用する人もいます。

和風キャラであればよくなじむので、1本持っていると重宝します。

 

水鉄砲

水鉄砲は形状と使い方次第でいろいろなキャラクターに合わせられる小道具になります。

水着のコスプレで大型の水鉄砲を持つと夏っぽさを演出できます。小型のものを二丁もってもかわいいです。

制服系の衣装で水鉄砲を持っても、青春の一ページを感じる構図が撮れます。

拳銃風の水鉄砲を塗装して、武器にリメイクすることでシリアスな作風にもマッチさせられます。

金属っぽい塗装がしたければターナーのアイアンペイントがおすすめです。

より実際の武器に近いモデルガンを使うのが理想ですが、撮影で数回使用するにはモデルガンは高すぎますし、持ち込み禁止にしているコスプレイベントもあります。

その点、水鉄砲であれば水を入れなければ安全ですし、軽くて持ち運びやすく、安価です。100均やホームセンターなど身近な店で購入できるのもメリットです。

 

洋古書

分厚い本はファンタジー作品の小道具として重宝します。

その中でも装丁がしっかりした洋古書は汎用性が高いです。

腕に抱えているだけで知的かつ異世界な雰囲気が出せますし、本を立てかける、開く、小脇に抱えるなどでポーズの幅が広がります。

フリマサイトや古本屋をめぐって探すことになります。撮影用のアンティーク風の新品本というのもあるので、必要に応じて使い分けると便利です。

デメリットとしては、しっかりした本ほど重たいうえ、アンティークの本は脆くなっていることも多いので持ち運びには苦労する点が挙げられます。

本を開く予定がないのなら、本型の箱で代用するという手があります。箱であれば中にスマホや財布程度を入れておけるので、移動時の簡易荷物入れにできます。

 

食品サンプルフェイクスイーツ

食べ物に関係のあるキャラクターの場合、食べ物をもって撮影したいところではあると思いますが、コスプレイベントやスタジオによっては本物の食べ物を用いた撮影を禁止していることがあります。

そこで、食品サンプルフェイクスイーツを用いれば撮影可能です。

筆者の経験的には、ケーキとパンと果物は使える場面が多いので、持っておくと役立つ日が来ると思います。

実物大の食品サンプルは高価なものが多いです。自作すると安く抑えられるので、材料をそろえてチャレンジしてみてください。

 

小道具があると撮影時のポーズの幅が広がります。

お財布に余裕があるとき、コスプレ準備が落ち着いているときに小道具を集めておくと、役に立ちます。

小道具はここで紹介した以外にもたくさんあります。

100均やECサイトをめぐって探してみてください。

カメラマンがコスプレイベントへ持っていくと便利なグッズ紹介

以前コスプレイヤーがイベントに持っていくと楽になるグッズを紹介しました。

コスプレイヤー向けの記事ではありますが、イベントに参加するカメラマンでも参考になると思います。

tami-sf.hatenablog.com

今回は上記の記事で紹介していない、コスプレイベントに撮影目的で参加するカメラマン向けにあると便利なグッズを紹介します。

使うと写真のクオリティが上がるというより、コスプレイベントをいかに快適に過ごすかという観点のグッズ紹介です。

筆者はコスプレイヤーかつカメラマンもするので、両方の視点からお話しします。

コスプレイベントを想定していますが、一部モデル撮影会などでも使えるかもしれません。

 

【目次】

 

ネックストラップ

カメラマンはどうしても顔と名前を覚えてもらいづらいので、わたしはコスプレイベントにはSNSのアカウント名とIDが書かれた名札をしていくようにしています

名札はネックストラップに付けて運用しています。胸元に名前があれば判別してもらいやすくなります。

ネックストラップには名札だけではなく、参加証もぶら下げると一目で参加者だとアピールできます。「わたしは参加料をきちんと払っている人間ですよ。イベントのルールを守っていますよ」という意思表示になるので、コスプレイヤーさんに安心してもらいやすくなります。

ネックストラップの接合部は金属パーツがおすすめです。紐になっているものはいつの間にか切れてなくなっていることがあります。ネックストラップにいろいろぶら下げる予定なら丈夫なものを選びましょう。

素材は何でもいいですが、洗えない素材には注意です。夏場のコスプレイベントで使用すると汗を吸い後日異臭を放つことがあります。洗える物を選ぶか、定期的に買い替えても惜しくない安価なものを使うといいです。

 

 

硬質カードケース

プラスチックなどでできた硬いカードケースは、紙製の参加証を管理するのに便利です。

コスプレイベントの参加証はいろいろな形状がありますが、紙またはカード型の参加証が多い印象です。いずれにしてもポケットに雑に入れてなくすのは怖いですし、バッグに入れてしまうといちいち取り出すのに不便だったり、ぐちゃぐちゃになってしまったりと管理が難しいです。

そこで、参加証をいれておくものを用意しておくと必要に応じてさっと取り出せて便利です。

硬質カードケースであれば水や汗で参加証がにじんだり、くしゃくしゃになることを防止できます。

カードケースの端に穴をあけて二重カンなどの金具を通しておくと、ネックストラップなどにぶら下げることもできます。

硬質カードケースの大きさはA6サイズ程度あれば十分だと思います。イベントによっては事前に参加証の形状が公表されているものもあるので、チェックして適切なサイズを用意しておきましょう。

 

名札留め

再び参加証関係のグッズになります。

あまり多くはないですが、カメラマンの参加証が腕章タイプのイベントがあります。その場合、安全ピンで見える位置に参加証を付けなければいけません。

その時着ている服によっては安全ピンで穴を開けたくないということもあるでしょう。

そんな時に活躍するのが、名札留めです。

服に穴を開けないで安全ピンが使える商品で、さまざまなタイプが売られています。

ただ、多くの場合幼稚園児や小学生が使うことを想定したかわいらしい作りになっているので、大人が使うのは少々はずかしいです。

また、厚手の衣類やカバンには使えないことが多いので、使用できる場面は限定的ではあります。

あって困るものではないので、わたしはカメラバッグにひとつ入れておいています。

 

余談ですが、腕章の安全ピン問題は、名札留めのような専用の道具を使わずに腕に輪ゴムを通してそこに安全ピンをひっかけるというパワープレイで解決することもあります。

 

ニーパッド(膝当て)

撮影したい構図次第でカメラマンは立ったりしゃがんだりします。

特にあおり構図で撮影したい場合は膝をつくこともあります。

これが春や秋などの過ごしやすい季節ならいいのですが、夏は地面が熱くなっていて膝を焼くことになりますし、逆に冬は冷たすぎて長時間膝をついていられません

そんなときはあらかじめニーパッドを付けておくと膝を守れます。

ニーパッドがあればボコボコした地面でも膝が痛くなりません。

ガチガチの本格的な物でなくても、薄手の安いもので効果があります。

 

ポーズ集

ポーズ集とは、その名の通りいろいろなポーズが掲載されている本になります。

ポーズ集を見せながら「こんな写真が撮りたいのですが」とコスプレイヤーにお願いしたり、撮影のネタが切れたときに「この中から撮ってほしい写真はありますか?」と撮影の作戦会議をするのに使ったりできます。

写真撮影用のポーズ集にこだわらず、イラスト用やモデリング用のものも目を通してみると面白い構図があったりして参考になります。

電子版のポーズ集であればスマホ等にあらかじめダウンロードしておくことで重たい本を持ち歩かずに済みますが、紙媒体は一緒に同じ紙面を見てイメージのすり合わせがしやすいというメリットがあるので、自分の撮影スタイルに合ったものを選ぶといいと思います。

わたしはコスプレイベントに野良参加するときポーズ集を持って行って空いた時間に眺めて暇つぶしするのに使ったりしています。

安全ピン・両面テープ

コスプレイヤーも愛用している安全ピンや両面テープは、撮影でも活躍します。

一時的に衣装の一部を固定することで、布に動きを出したり、見せたくない部分を隠したりすることができます

特に便利なのが肌に使える両面テープです。

露出の多い衣装の場合、下着の紐が見えてしまったり、衣装がずれて不必要に肌が見えてしまうことがあります。センシティブな映り込みがあった写真は使いにくいので、肌に使える両面テープで衣装の一部を肌に密着させてそれらの写り込みをあらかじめ阻止するのに使います。

安全ピンや両面テープを使いたい場合は、衣装の持ち主であるコスプレイヤーに必ず許可をとってください。無断で衣装に触ったりすることは厳禁です。また、使った安全ピン・両面テープは撮影終了時に必ずすべて回収するのを忘れずに。

 

工夫次第でコスプレイベントは多少快適に過ごすことができます。

ここで紹介したものに限らず、試行錯誤して自分にあったグッズを探してみてください。

そしてコメントなどでわたしにも共有してもらえるとうれしいです。

 

 

【コスプレ】コスプレイヤーへの差し入れ解説

コスプレイベントには参加者がコスプレイヤーにお菓子などの物を渡す「差し入れ」という文化があります。

今回は、コスプレの差し入れについて解説をしようと思います。

この記事を書いている人はコスプレイヤーでありカメラマンなので、差し入れする側とされる側両方の視点でお話します。

 

【目次】

 

差し入れする理由

わたしがコスプレイベントで他の参加者に差し入れをするとき、以下のようなことを考えています。

イベント中快適に過ごしてほしい

野外で行われているコスプレイベントにはあまり環境が良くないものがあります。特に真夏・真冬の厳しい気温の中行われるイベントであったり、多くの人でごった返すイベントは参加者の疲労もひとしおです。

そんな中でも参加しているコスプレイヤーやカメラマンには少しでも快適に過ごしてほしいと思って差し入れをします。「お互いに生きて帰りましょうね」というある種の同族意識の表れともいえます。

 

撮影への感謝の気持ち

これはカメラマンとして参加している場合によく考えています。

基本的にイベントに参加しているコスプレイヤーは、同じイベントに参加しているカメラマンであれば無償で撮影に応じてくれます。

何枚か撮影させてもらえたら「ありがとうございました」とお礼を述べればそれで充分ではありますが、感謝のしるしとして何か差し入れをすることもあります。

写真を撮らせてもらえないコスプレイベントほど悲しいものもないので、写真を撮らせてもらえたらちょっとしたものを差し入れすることにしています。

 

交流のきっかけとしての差し入れ

ここまできれいな差し入れの理由を述べてきましたが、ここからはちょっと下心の入った話をします。

コスプレイベントの撮影は、

コスプレイヤーに声をかける→撮影の許可が取れたら2・3枚写真撮影→お礼を述べてカメラマンは退散

というのが大まかな流れです。

本当はもうちょっと交流したい。あわよくばSNSの連絡先をゲットしたいという時、差し入れを会話のきっかけとすることがあります。

撮影が終わって立ち去る前に、「これよかったらどうぞ」と差し入れをして会話のきっかけを作り、「衣装が作り込まれていてすごいと思って見てました」「そのキャラクター一番好きなので見られてうれしいです」「よかったらTwitter教えてもらえませんか?」などと次の会話につなげます。

わたしは名刺と一緒に差し入れのお菓子を渡すという作戦をよくやります。

 

差し入れする人は全体の2割程度

では、コスプレイベントで差し入れをする人は一体どれぐらいいるかというと、わたしの体感では全参加者の2割程度という感じです。

傾向としては、

・全シーズン差し入れはあるが、夏・冬の厳しい季節の方が多い

・差し入れをする側に性別の差はあまりない。男女関係なく差し入れする人はする

・カメラマンからコスプレイヤーに向けた差し入れが多いが、逆も少なからずある

といった感じですね。

差し入れがある方が喜ばれる一方、差し入れをしない人の方が多いので、「コスプレイベントに行くなら何が何でも差し入れ持っていくぞ」と意気込む必要はありません。

コスプレイヤー側も、「一日イベントにいて差し入れが一回ももらえなかった...私は魅力がないんだ」と思う必要はありません。

差し入れする側、される側ともに深く考えなくて大丈夫です。

 

差し入れの選び方

差し入れは気持ちが大切ですが、差し入れにチョイスする品物次第では相手に嫌な思いをさせたり、受け取ってもらえないこともあります。

ここでは差し入れ選びのポイントを紹介します。

気温に影響されないものを選ぼう

コスプレイベント、特に野外で行われるコスプレイベントは気温の影響をモロに受けます。そのため、気温次第で腐ったり溶けたりするような物は差し入れには向いていません。

暑い季節は、生菓子や手作りの品などの常温以上で腐りやすいもの、アイスクリームやチョコレートなどの溶けやすいものは避けるようにしましょう。

特に夏場は食品が傷みやすいので、注意しましょう。不安であれば食品以外を選ぶのもありです。

 

荷物にならない小さな物がいい

コスプレイベント中は意外ともって歩く物があります。メイク道具や小道具、飲み物、軽食などをかばんに詰めてコスプレイヤーは歩いているので、そこにかさばるものを差し入れされると結構困ります。

重たい物、大きな物、複雑な形状の物は差し入れとしてはあまり適していません。

わたしは200mlのペットボトル飲料(自販機のホットにあるアレ)を大きさ・重さの目安にしています。あれ以上のものは差し入れしないようにしています。

 

個包装のものは安心感がある

いくらコスプレ仲間とはいえ、知らない人からもらった食べ物というのは多少なりとも抵抗感があります。

一目で封が切られていないことが分かる個包装のものは、もらう側からすると安心感があります。

逆に言えば、タッパーに詰めてきたお菓子や一度開けていても分かりづらい包装のものなんかは警戒されて受け取ってもらえないこともあります。

 

菓子や消耗品などの「安い消え物」が無難

プレゼントの品としては、タオルやハンカチ、アクセサリー、ぬいぐるみなども候補にあがるかもしれませんが、長く使うことを想定したものは警戒されてしまうかもしれません。GPSや盗聴器が仕込まれているのではないか、使わないと面倒なことになるのではないかと考えてしまい気軽に持ち帰れません。

無難にお菓子などの安くてすぐなくなるものをプレゼントしましょう。

 

本人が欲しいと言っている物が一番

コスプレイヤーによってはSNSなどで欲しい物、受け取れるものを公表していることがあります。

いくら差し入れする側が一生懸命考えても本人が欲しいと言っている物以上の差し入れはできません。

応援したいコスプレイヤーがいる人は、情報をチェックしてプレゼントするのが確実です。

文章で公開していない場合も、amazonの欲しい物リストが公開されていれば参考にするのもいいでしょう。

ただ、すべてのコスプレイヤーが欲しいものを公開しているわけではありませんので注意してください。

 

差し入れにおすすめの品

ここではわたしがよく差し入れに選ぶ品や、過去コスプレをしているときもらった差し入れで嬉しかったものを紹介します。

差し入れ選びの参考にしてください。

飴・ソフトキャンディー・タブレット

一番もらう差し入れと言っても過言ではありません。

わたしもよく持っていきます。

小さいので荷物の邪魔になりませんし、日持ちもするので好きなタイミングで食べてもらえます。

わたしは撮影の合間に食べてもすぐなくなるサイズであれば食べてもらいやすくなると思い、できるだけ小さいものを選んでいます。

暑い季節は溶けやすいので注意が必要です。

 

スティック飲料

ブレンディスティックに代表されるような、水やお湯に溶かすだけで飲み物ができるインスタントスティック飲料は、冬場のイベントでよく持っていきます。

個包装かつ軽く、一年を通して持っていける差し入れなのでまとめて買ってあります。

さまざまな味があるので、コスプレイヤーさんに選んでもらい、会話のきっかけとすることもあります。

 

汗拭きシート

真夏のイベントでもらって本当に嬉しかったです。

イベント後の更衣室で汗を拭けたのでサラサラになって快適でした。

大容量の物は重たいので、10枚程度のものだと邪魔になりません。

香料やアルコールがNGの人もいるので、わたしは無香料低刺激のものを差し入れしています。

 

メイク落としシート

メイク落としを忘れるコスプレイヤーは少なくないので、渡すと喜ばれます。

オイルタイプやクリームタイプのメイク落としも世の中にはありますが、重たいので差し入れには適していません。

汗拭きシート同様、10枚入りぐらいの大きさだとかさばりません。

 

ホットアイマスク・冷却シート

いずれも家でくつろぐためのグッズです。

コスプレは本当に疲労がたまるので、これらのグッズがあると気持ちよく寝られます。

特に足の疲労はすさまじいので、足関係のグッズは特に喜ばれます。

 

 

 

差し入れは断られることもあるし、断ってもいい

コスプレイベントにおける差し入れは、誰に強制されたものでもありません。渡すのも自由ですし、差し入れを断ることもまた自由です。

人にはさまざまな事情があります。アレルギーがあったり、過去の経験があったり、自衛のためであったり、いろいろな理由で差し入れを断ることもあるでしょう。

差し入れが断られても「なにか事情があるんだな」と納得し、素直に引き下がりましょう。

差し入れされる側も、ちょっとでも違和感を感じたら差し入れを断ってもいいんです。

世の中には悪意を持って差し入れしてくる人間もいます。自衛のためにも嫌なときはNOと言えるようになっておきましょう。

断ってもなお受け取りを強要してくるような人がいれば、ほぼ確実に危ない人だと思って大丈夫です。断り切れないのならすぐに近くにいる人やイベントスタッフに助けを求めましょう。

 

差し入れはコミュニケーションツールになったり、感謝を表せる一方、トラブルの元となりやすい一面もあります。

差し入れをするときは相手のことをよく考えましょう。差し入れをしない判断をしてもコスプレイベントの参加には全く問題ありません。

差し入れをうまく利用してコスプレイベントを楽しみましょう。