コスプレ写真をネット上にアップするときには配慮したほうがいいことがいくつかあります。
そのうちのひとつが「検索避け(けんさくよけ)」です。
今回は、なぜ検索避けをしなければならないのか、どうやって検索避けをするのかなど、検索避けにまつわることを解説します。
【目次】
なぜ検索避けをするのか
自分の投稿が意図しない相手に届いてしまうことがないように何らかの工夫をすることを検索避けと言います。
世の中全員がコスプレ好きの人ならよかったのですが、コスプレが苦手または嫌いな人はもちろんいます。また、性的、暴力的な雰囲気の写真であれば子どもにも配慮したほうがいいですよね。リアルの知り合いにコスプレしているとろこを見られたくないというコスプレイヤーもいると思います。
このように、自分の写真を見せられる範囲以外の人の検索結果に自分の写真が紛れ込まないように配慮することが検索避けの本質です。
転じて、写真を見た人からの誹謗中傷や苦情から自分を守るために検索避けをすることもあります。「不快なコスプレを見させられた!どうしてくれる!」と言われないために、そういった人のところに自分の投稿が表示されづらくするという手段でもあります。晒しやアンチに対抗する自衛方法のひとつです。
検索避けの方法
では、ここからは具体的に検索避けの方法について解説します。
検索避けにはさまざまな方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあるので状況にあったものをチョイスしてください。
noindexタグを使用する
かつてよく使用されていた方法です。
noindexタグとは、検索エンジンにインデックス登録しないように指示するメタタグの一種です。これをホームページに設定することで検索エンジンからはヒットしなくなるというものです。
検索避けとしては協力なnoindexタグですが、noindexタグが有効なのは個人サイトや一部webサービスのみであり、現在コスプレの写真を投稿する先としてはマイナーなものばかりです。主流なSNSではまず使えないので、スマホ時代ではあまり使用機会のない検索避け方法です。
検索ワードに手を加える
作品名やキャラクター名など、検索時に使われやすいであろうワードに手を加えることで、検索にひっかからないようにする方法です。
最も簡単なものは、検索ワードに「/(スラッシュ)」や「l(アルファベットのエル)」を混ぜる方法です。
例:「源氏物語」→「源/氏/物/語」
特定の文字を置き換えたり、伏字にすることもあります。
例:「となりのトトロ」→「と○りのトト口」(ロ(カタカタ)が口(漢字)になっている)
これらの対処法は、検索方法を知っている人(=二次創作、コスプレに寛容な人)にのみ届きやすいという点で有効です。
ですが、近年の検索エンジンの機能向上や仕様変更に伴い、このような検索対策をしていても検索結果に表示されてしまうことがあります。過信しない方がいいでしょう。
絵文字を使用する
作品やキャラクターを象徴する絵文字を使用するという方法です。特にキャラクター名を伏せる場合によく使用されています。
メンバーカラーのハートマークを使用したり、ファンマークを使用したりします。
こちらも検索方法を知っている熱心なファンにのみ届きやすいというメリットがありますが、絵文字が全然違う作品と競合していて思わぬ場所で自分の写真が表示されるリスクがあります。
アカウントに公開制限を設ける
いわゆる「鍵アカ」というやつです。
主流なSNSでは自分の投稿を公開する範囲をある程度制限することができます。
自分をフォローしている人にのみ公開すれば少なくともコスプレが嫌いな人に写真を見られることがないですし、自分が信頼している人にだけ閲覧を許可できるので職場バレ学校バレのリスクに有効です。
SNSにおける検索避けとしてはかなり強力ですが、その分自分の投稿をより多くの人に見てもらうことは難しくなります。
アカウントに鍵をかけていると、コスプレイベントなどで撮影してもらった写真データをもらう時に苦労することも考えられます。
最近はあえて検索避けをしないことも多い
ここまでどうやって検索避けをするか書いてきましたが、最近では投稿者が熱心に検索除けをしないことが増えています。
理由としては、上でも書いたように検索性能の向上・変化によって検索避けが突破されてしまいあまり意味がないことのほかに、ミュート機能の普及が挙げられます。
ミュート機能とは、特定のワードを含む投稿を表示させないようにする機能です。
コスプレが嫌いな人であれば「コスプレ」や「cosplay」という単語をミュートワードとして登録しておけば、その人の元にこのワードを含む投稿が表示されません。
もし、検索避けのために「コ/ス/プ/レ」という文字列で投稿していると、「コスプレ」というミュートワードではミュート機能が働かずコスプレが表示されてしまいます。
ミュート機能を活用できるように、あえて何も検索除けをせず、コスプレであることは確実に明記しておくというのが近年の検索避けのトレンドです。
「暴力表現」「R-18」「捏造」など、人を選ぶような写真を投稿するときはミュート機能を使いやすいようなワードを入れるのがコツです。
どの方法でも思いやりが一番大切
どの検索避けも一長一短があります。完璧で誰も不幸にならない検索避けというものは存在しません。
かといって何もしないのではなく、できるだけ不快になる人が少なくなるような配慮は必要です。コスプレがどうとか以前に人間社会で生きる上でのマナーだと思います。
検索避けをしているからいい、していないから悪いという話でもありません。投稿主それぞれがいろいろな考えのもと投稿している(はず)です。
結局のところ検索避けは時と場合によるところが大きいです。
思いやりを持ってコスプレライフを楽しみましょう。