コスプレをするにあたってほぼ必須装備であるウィッグ。
日常使いするウィッグに比べてコスプレ用のウィッグは毛量が多く重たいことが多いです。なんの対策もせずに挑むと、コスプレウィッグによって頭痛に襲われることもあります。
この記事ではウィッグが引き起こす痛みに対処する方法についてお伝えします。
頭痛を中心にお話ししますが、肩や首の痛みにも通じるところがあると思いますので、参考にしてください。
【目次】
ウィッグで頭が痛くなる原因
ウィッグをかぶった時痛みに襲われる主な原因としては以下の5つが考えられます。
- ウィッグが重すぎる
- ゴムが食い込む
- ウィッグがずれる
- ヘアピンやアジャスターが当たる
- ウィッグ内の温度が上がる
それぞれ解説します。
ウィッグが重すぎる
ウィッグブランドにもよりますが、コスプレで使用するウィッグは毛の量が多いです。そのため、地毛の感覚でかぶると頭の重さに驚くこともあるでしょう。
特にロングウィッグを使用すると重力で引っ張られるような感じを覚える人も多いと思います。
ウィッグの重さを首だけで支えなければならないので、頭や肩や首がまんべんなく痛くなります。だんだん痛くなってくるのでコスプレ中じわじわと効いてきてしんどいです。
ゴムが食い込む
多くのコスプレウィッグは内側がゴムによるネット状になっています。
おでこの生え際、こめかみ、うなじに当たる部分のゴムは他の場所に比べて頑丈で締め付けの力が強いゴムになっていることが多いです。
このゴムが食い込むことで頭が締め付けられ、頭痛の原因になります。
また、ウィッグの下に装着するウィッグネットも、ゴムの締め付けがキツいものは頭痛の原因になります。ウィッグだけではなくウィッグネットも確認が必要です。
ウィッグの重みによる痛みが緩やかなものに対し、ゴムの食い込みによる痛みはかぶった瞬間から起きることが多いです。
ウィッグがずれる
あまりあることではありませんが、ウィッグが頻繁にずれて皮膚が擦れることで痛みが出るパターンもあります。靴擦れならぬウィッグずれです。
ウィッグのサイズが合っていない、地毛の収まりが悪い、ウィッグのゴムがゆるいなどが原因となっていることが考えられます。
ヘアピンやアジャスターが当たる
地毛を留めるために使用してるヘアピンや、ウィッグの内側についている大きさ調整用のアジャスターのパーツが頭皮に押し付けられることで頭が痛くなるパターンもあります。頭全体が痛いというより、一点が痛くなる感じです。筆者は過去にヘアピンが頭皮の皮をめくってしまい大変痛い思いをしました。
ウィッグ内の温度が上がる
夏場の野外イベントで見られる頭痛の原因です。
毛量の多いウィッグは通気性が悪く汗が蒸発しにくいため、猛暑日のウィッグ内の温度は高くなります。締め付けられて血流が悪くなることもあり、熱中症による頭痛のリスクがあります。
上で紹介した原因とは違い、命の危険すらあるので、対策は必須です。
ウィッグの頭痛対策
なぜウィッグをかぶると頭が痛くなるか分かったところで、ここからは頭痛への対策を紹介します。
ウィッグの毛量を減らす
ウィッグの重みを減らせば大体の問題は解決します。梳きばさみを使って毛の量を減らしましょう。
髪を下ろすヘアスタイルなら、ウィッグから毛束を数段取ってしまうというのも手です。
リッパーをつかって糸を解くと簡単に外せます。
毛量を減らしすぎるとスカスカになってしまい地毛が見えてしまったり、ヘアスタイルがガタガタになってしまったりするので、様子を見ながら少しずつ作業してください。
ウィッグネットの位置を見直す
頭痛の原因にゴムによる頭の締め付けがあるという話をさきほどしましたが、特に締め付けが増す状況に、ゴムが重なるというものがあります。
ウィッグのゴムの位置と、ウィッグネットのゴムの位置が重なった状態でウィッグを装着するとゴムの食い込みがより強固になって頭痛を引き起こしやすくなります。
ゴムが重なって頭が痛い場合は、ウィッグネットをかぶる位置を見直してください。
生え際より気持ちうしろで被ることで、地毛がクッションとなりウィッグネットが地肌へ食い込むことをある程度予防できます。ウィッグのゴムの位置ともズレるので、重なりによる締め付けも防止できます。
ウィッグネットをうしろ気味にかぶると地毛がはみ出やすくなります。ヘアピンで数か所しっかり固定しましょう。
新品のウィッグネットを使わない
コスプレ用のウィッグには購入時に新品のウィッグネットが付属していることがあります。新品はゴムの力が強く地毛をしっかりまとめてくれますが、ゴムがきつく頭を締め付けることにもなります。
コスプレイベントでいきなり新品のウィッグネットを使うのではなく、何度か使用しゴムの力が弱まったウィッグネットを使用することで締め付けを和らげることができます。
新品のウィッグネットしかない場合は、手で伸縮を繰りかえしたり、ヘッドマネキンに着けたまま放置したりして自分の都合のいいゴムに仕上げます。
あまりにもゴムがゆるくなりすぎると地毛をまとめる力がなくなるので、ほどほどにしましょう。
ウィッグのアジャスターを緩める
ウィッグのうなじ部分にはアジャスターが付いていると思います。
ウィッグに慣れないうちは「もし途中でズレたらいやだから...」とアジャスターを必要以上にきつくしがちですが、それが頭痛の原因になることもあります。
頭が痛いと思ったら、アジャスターを一段階ゆるめてみましょう。
もうこれ以上アジャスターが緩められない場合、アジャスターを完全に外してしまっても案外大丈夫です。4か所ほどヘアピンで留めれば固定されます。ウィッグと地毛をまとめて挟むようにピンを使うと固定できます。
地毛はしっかりまとめる
地毛がきちんとまとまっていない状態でウィッグを装着すると、ウィッグが動いてしまいズレの原因になります。頭の形を丸に近づけるようにまとめましょう。
地毛が長い人はゴムで縛ってまとめるより、コームやEスティックを使って夜会巻きにする方がすっきりまとまります。
ショートヘアにするとウィッグをかぶるのが楽になるので、たくさんコスプレをする予定の人は地毛の長さを変えるということも検討してみてください。
ウィッグホールダーを使う(一番おすすめ)
いろいろ書きましたが、わたしが一番おすすめするウィッグの頭痛対策はウィッグホールダーを使用する方法です。
ウィッグホールダーとはアシストから発売されているウィッグ用のインナーです。ウィッグネットの上から巻くようにして装着します。
これを巻くことでウィッグのゴムの締め付けが緩和されるほか、地毛をしっかりキープしてくれるのでヘアピンがいらなくなり、かつウィッグもズレにくくなるという優れものです。
ウィッグの通気性もよくなるので、コスプレが快適になりました。
「ウィッグバンド」等で検索すると似た商品がいくつかありますが、わたしはアシストのものが一番使い心地がよかったです。
ウィッグの頭痛対策をいくつか紹介しましたが、人によって合う合わないがあると思いますので、いろいろ試しつつ自分に合ったものを見つけてください。