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キャリーケースだけじゃない!コスプレで使えるバッグいろいろ

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衣装、ウィッグ、メイク道具、靴など様々なものを運ばなければならないため、コスプレをするときの荷物は多くなりがちです。

コスプレイヤーのほとんどはキャスター付きのカバンを使用しています。スーツケースやキャリーバッグ、キャリーケースなどと呼ばれる鞄です。

キャリーケースは便利ですが、さまざまな事情で買えない、使えないといったこともあることでしょう。「布のかばんに比べて高くて買えない」「家族と共用だから使えない日もある」といった話はよく聞きます。

今回は、キャリーケース以外でコスプレイベントに行きたい人向けにバッグの解説をします。過去に使った時の感想も添えておくので、参考にしてください。

 

【目次】

 

トートバッグ

トートバッグは間口がひとつついただけのシンプルなバッグです。

さまざまなところで売っているので、誰でもひとつは持っているのではないでしょうか。

入手しやすい

トートバッグのいいところは、その入手のしやすさです。雑貨店、服屋、100均にまで売っているので買えないなんてことはよっぽどありません。色、形、大きさも豊富にあるので自分の荷物の量に合わせた大きさを選ぶこともできます。数百円で買えるものもあるので、学生さんやかばんにお金をかけたくない人でも買えます。

薄手かつシンプルな衣装であれば入る

一応、コンパクトなトートバッグでも衣装事態は運べます。私服風の現代的な衣装であれば入ると思います。

布でできているものはどれも薄地で、メイク道具は必要最低限のもののみに絞り、ウィッグはできるだけつぶす必要があるので、トートバッグ一つのみだと衣装に制約が多くつきます。

ボリュームのある衣装や、潰れることで壊れたりしわになるような衣装の場合トートバッグでは太刀打ちできません。

もちろん大きなサイズのトートバッグを使えば入ると思いますが、大きくなればなるほど高価になり場所も取ります。

「だったらキャリーケースでもいいのでは...」というのが正直な感想です。

 

リュックサック

こちらも多くの人が持っているであろうかばんの定番リュックサックです。

両肩に重さを分散できて機動力が上がるのが魅力です。

運搬時に両手が空いて身軽

キャリーケースを使ってコスプレイベントに行くと、確実に片手ないし両手が塞がります。スマホで道順を確認したい、ちょっとコンビニで買い物したい、入場チケットを財布から取り出したい、なんて時には大変不便です。

リュックであれば肩で荷物を背負えるので、両手を空けることができます。

また、荷物が体にくっついているので、人混みや狭い場所を歩くときにも身軽に動けます。キャリーケースを引っ張っていると動けないような場所でも、リュックであれば動けるなんてことはよくあります。

 

現代作品のコスプレなら無理なく入る

もちろんリュックの大きさによりますが、女性の背中を覆う程度のサイズのリュックであれば、現代日本が舞台の作品の衣装はすべて収納できると思います。

スポーツ系作品、学生服、私服風衣装などですね。

わたしがよく使うのはアネロのリュックです。口が大きく開くので丈の長い衣装でも取り出しやすいです。

 

衣装のシワや破損には注意が必要

先ほどトートバッグのところでも話ましたが、衣装のシワや破損はよく注意する必要があります。

特にリュックの場合、背中に密着しているという特性上、他の荷物と背中の間で衣装が潰れることが想定されます。

重い物は下のほう、軽いものは上の方、固いもの上部なものは背中側に入れるなど、荷物のパッキングは工夫が必要です。

 

ボストンバッグ

旅行で活躍するボストンバッグはコスプレ会場でもよく見かけます。

だいたいの衣装は運搬可能

ボストンバッグは大容量なので、作品を問わずさまざまなコスプレ衣装を収納し運ぶことができます。

トートバッグなどでは難しかったファンタジー系、アイドル系の衣装も入れることができます。

わたしの経験では、パニエが必要なキャラクターのコスプレをする際は最低でもボストンバッグ以上のサイズのかばんが必要だと思います。

 

キャリーケースよりは目立たない

これは親や周囲の人にコスプレしていることを隠している人向けのメリットではありますが、キャリーケースに比べればボストンバッグは幾分か目立ちづらくコスプレバレがしづらいというメリットがあります。

また、キャリーケースで気になる深夜・早朝のキャスターのゴロゴロ音もボストンバッグであれば発生しません。

ただ、あくまでキャリーケースと比べて目立ちづらいという話なので、ボストンバッグ自体が目立ちづらいという訳ではない点は注意してください。

公共交通機関がしんどくなるサイズ

コスプレ衣装という布地が厚手で布量が多い服を運ぶとなると、思った以上に重く感じることと思います。ボストンバッグではその重みを片方の肩で支える必要があるので、長時間立つことが確定している公共交通機関を使った移動ではしんどい思いをします。

また、混雑した場所ではかばんが邪魔になったり、かばんに人がぶつかって衣装が壊れることを警戒しなければならなかったりと身体的にも精神的にも疲れます。

逆に言えば、自家用車で行けるイベントであればあまり考えなくていいデメリットであるともいえます。

 

PPバッグ

IKEAの青いバッグに代表される、軽くて丈夫なバッグがPPバッグです。

大きさや柄は多岐にわたります。

容量は無敵

PPバッグは大きく作られていることが多く、たくさんの荷物を一度に運ぶことができます。

そのため、普段キャリーケースを使用しているコスプレイヤーであっても衣装の量によってはPPバッグを使う、または併用するという場合があるほどです。

そのため、キャリーケースを使わない場合に一番のネックとなる容量問題については考える必要がありません。相当特殊な衣装でもない限り、PPバッグがあればどんな衣装も運べます。

 

汚れがあまり気にならない

PPバッグは布製のバッグと違い汚れや水に強い性質があります。汚れたりぬれたりしたとしても、さっと拭くだけで中身は無事なので、天気の悪い日のイベントや野外のイベントで重宝します。

また、価格も安価なので、汚れが気になるようになってきたらすぐに交換してしまうという手が使えるのもおすすめポイントです。

バンバン使って、バンバン替えるという物量戦術が使えるのが最大の魅力です。

 

大きすぎて不便な面も

このように大容量かつ取り回しがいいPPバッグですが、その大きさゆえに気を遣うこともあります。

ボストンバッグのところでも同じ問題がありましたが、衣装を運ぶのに片方の肩に負荷が集中してしまうこと、荷物がぶつからないように注意を払う必要があることのほかに加えて、更衣スペースの確保に苦労する問題も知っておく必要があります。

コスプレイベントによっては、更衣室でひとりのコスプレイヤーが使用していい面積に指定がある場合があります。多くの場合、1泊用のキャリーケースを広げるとギリギリ程度の幅が与えられます。

大きすぎるPPバッグは、その敷地を超えてしまわないようにうまく荷物を広げ、お隣さんに配慮しながら着替える必要があります。キャリーケースであれば適宜立てたり、友人同士で重ねたりできますが、PPバッグではそれも難しいです。

もしそういったイベントで使う予定ならば、一度自宅で着替えシミュレーションをすると幾分かスムーズな行動をとることができます。

ギターケース

あまり多くの人は持っていないであろうギターケースですが、コスプレをするときは以外と便利に使えます。

なお、今回ギターケースという言葉は布製のソフトギターケースのことを指します。

長物が運べる

ギターケースは本来その名の通りギターを運ぶために作られたケースです。そのため、縦に長い形状をしています。

これがコスプレ衣装にとって都合がよく、などの長物を運搬するのに適しています。

一見すると楽器を運んでいるようにしか見えないので、コスプレを隠したい時に重宝しますし、電車などで他の乗客に威圧感を与えることもありません。

意外といろいろ入る

縦に長い部分には長物を入れたとしても、ギターのボディを格納する部分は意外と余裕があります。

トートバッグやリュックサックに入る程度の衣装であればギターケース内にまとめて入られて荷物が集約できるというメリットもあります。

わたしの使っているギターケースの場合、側面にポケットが付いているので、チラシやチケットなんかを一時的にしまえるのも便利ポイントです。

 

クローク預けや保管の難しさ

布製のソフトギターケースの場合、何も入っていない状態ではネック部分がくたっとなってしまうと思います。

わたしは過去にこれが原因で「保管に場所をとるから」という理由でクロークで預かってもらうことを断られたことがあります。

拒否は珍しいパターンだとは思いますが、そういう事が起こりうるということは知っておいて損はありません。

また、自宅で保管する場所にも苦労します。床に寝かせておく、ハンガーでつるす、できるだけ畳んでしまうなどありますが、どれも場所をとります。

 

 

キャリーケース以外のかばん共通の問題

ここまでいろいろな鞄をみてきましたが、これらすべてに共通する問題があるので確認しておきましょう。

 

盗難や紛失のリスク

コスプレイベントでは、鍵のかかる場所に荷物を預けられることはほとんどありません。大抵「クローク」と呼ばれるスペースに参加者の荷物が集められます。クロークは常に不特定多数が出入りするので、荷物の盗難リスクは常にあります。

キャリーケースであれば施錠できるタイプも売っていますが、上で紹介したかばん達は通常鍵をつけることを想定されていません。かばんの中身が盗難にあうリスクは高いということは認識しておいた方がいいでしょう。

ファスナーや持ち手部分に南京錠などのカギを付けておくことで多少は対策になるかもしれません。

また、クロークは多くの場合会議室のような広くて何もない部屋です。そこの床にペロンと空のかばんが置かれていた場合、間違えて誰かがもっていったり落とし物として処理されたりしかねません。自立しないかばんは紛らわしいということも覚えておきましょう。

化粧台のないイベントをどうするのか

コスプレイヤーにキャリーケースが愛用されている理由はたくさんの荷物が運べるからだけではありません。

コスプレイベントの更衣室には机やいすがないことが多いです。すると、メイクをしたいのに鏡を置くスぺースがなく片手に鏡、もう片方の手にメイク道具というやりづらい姿勢で化粧をすることになります。それを回避するためにコスプレイヤーは自立するキャリーケースに鏡を立てかけて簡易化粧台としています。

キャリーケース以外でコスプレイベントにいくと、化粧をするときにどこに鏡を置くのかが難しくなります。

なお、最近のイベントでは机が設置されていたり、メイク専用の部屋が用意されていたりすることもありました。今後化粧台をどうするのか問題は考えなくてよくなるのかもしれません。

 

着てきた衣類の管理

これは小さいバッグを使う際に起こりがちな問題です。

コスプレ衣装を上手に収納して小さなかばんでイベント会場に来れたはいいものの、いざ着替え終わったら自宅から着てきた服がかばんに入らないなんてことが起こります。

特に冬場はコートやマフラーなどの防寒具があるので小さなかばんにはしまいきれません。

かばんを選ぶときは、コスプレ衣装だけではなく当日会場まで行くために着ていく私服が入るかどうかも考えましょう。

 

地べた置きの汚れ・衛生問題

かばんをクロークに預けず手元で管理するのも一つの手段ではあります。

しかし、イベント中声をかけられて撮影することになった際、都合よくテーブルやベンチがあるとは限りません。そんなときかばんはどうするかといえば、地べたに直接置きます。

そうすればもちろんかばんは汚れますし、衛生的にもあまりよろしくありません。

特に、着てきた衣類をかばんにいれている場合、地面の水や汚れがかばんからしみ込まないとも限りません。

キャリーケースであればキャスターが地面と接してくれるのでよほど大丈夫ですが、それ以外のかばんの場合、地面に置くときの対策を考えておいた方がいいでしょう。

 

まとめ

今回のいいたいことをまとめると、

  • キャリーバッグ以外にもコスプレイベントへ行くためのかばんはあるよ
  • それぞれ長所短所があるからシチュエーションと荷物の量にあったものを使おう
  • でもやっぱりキャリーケースが使いやすいよ

ということです。

コスプレするなら何が何でもキャリーケースを使わなければいけないなんてことは全くないので、まずは自分の手持ちのかばんをやりくりしてみてください。