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コスプレサミットを楽しむためのアドバイス

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コスプレサミットとは、愛知県名古屋市で開催されるコスプレイベントです。東京のコミックマーケット(通称コミケ)、大阪のストリートフェスタ(通称ストフェス)と並び「日本3大コスプレイベント」などと呼ばれたり呼ばれなかったりします。

そんなコスプレサミット(以下コスサミ)に参加するために必要なことはだいたい公式HPに記載されています。

worldcosplaysummit.jp

今回は公式HPには書かれていないけれど、コスサミを楽しむために押さえておきたいポイントを解説します。

なお、筆者はレイヤー、カメラマンとしてコスサミに参加して10年になりますが、公式の人間ではありませんのであしからず。

 

目次はリンクになっているので、必要そうなところから読んでください。

【目次】

 

名古屋の天候対策

コスサミの会場である愛知県名古屋市は夏にすさまじい猛暑になることで有名です。8月の名古屋という過酷な環境で生き抜くためのアドバイスを記します。暑さを制するものがコスサミを制するのです。

水分は確実に確保しておこう

コスサミのメイン会場となるオアシス21にはコンビニや飲食店がありますが、コスサミ当日は大変混雑します。飲み物がなくなってから手に入れるまでタイムラグが発生してしまうのです。なので、常に500mlペットボトル1本分は手元に飲み物がある状態にしておきましょう

お茶や水だけではなく、スポーツドリンクのような糖分・塩分補給ができるものもあるとより良いです。粉末のスポーツドリンクを持ち歩くことで、もし水しか購入できなかった時でも溶かして飲むということができるのでおすすめです。飲みすぎも体によくないので、分量等に注意しましょう。

余談ですが、例年コスサミ会場内に名古屋市上下水道局のブースが出展されます。ここでは名古屋の水道水が配布されています。よく冷えていておいしいのでわたしはよく利用します。数に限りがあるので、飲んでみたい場合は早めに向かいましょう。

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体調は万全にしておこう

上でも述べましたが、コスサミ会場の気温は非常に高くなります。40度を超えることも珍しくありません。それに加えて、コスプレ衣装という慣れない格好、長時間座れない環境での疲労、自由のきかないストレスなどで参加者の体には知らず知らずのうちに相当な負荷がかかっています。

この悪条件が重なりあうと引き起こされるのが熱中症です。会場付近では毎年救急車が見られます。軽度のものを含めるとかなりの人が熱中症になっていると思われます。

ただでさえ熱中症になる条件がそろっているイベントですが、ある程度は自己管理でリスクを減らせます。その最たるものが体調管理です。

コスサミ1週間前から十分な睡眠と食事をとりましょう。徹夜なんてもってのほかです。ダイエットが必要かもしれませんが、コスサミ当日は朝食を食べた方が賢明です。

そして、少しでも体調に違和感があるなら参加しない決断をしましょう。体調がすぐれない状態できてもろくなことがありません。倒れればいろいろな人に迷惑をかけます。命を守りましょう。

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更衣室の待機列も注意

コスサミの熱中症予防で盲点になりやすいのが更衣室の待機列です。

更衣室を利用する時間にもよりますが、短くても10分、長いと1時間以上待機列で過ごすことになります。多くの場合待機列は野外にあるので直射日光に晒されながらじっと耐えねばなりません。列を抜けると並びなおしなので途中で飲み物を買いに行くのは難しいです。

待機列の対策として、わたしは以下のことを実践しています。

待機列で飲む水分はすぐ取り出せるところに入れておく

飲み水は重たいのでキャリーケースに入れて運びたくなりますが、待機列でキャリーバッグを広げることはほぼ不可能です。手持ちのかばんに入れておきましょう。フロントオープンタイプのスーツケースであれば上からさっと取り出せるので、あると便利です。

 
・日傘や帽子で日光を遮断
日中の名古屋は日陰がほとんどありません。涼しい場所は自分で作りましょう。日傘が一番いいですが、狭いスペースでは使えないのでつばの広い帽子もあると便利です。いずれも折りたためるものを使うとかさばりません。

 
・とにかく体を冷やす
首に冷えたタオルを巻く、ハンディ扇風機で風にあたる、保冷剤で脇を冷やすなど徹底的に体を冷やします。更衣室に入るまえにこれをしておくと、コスプレイベント中の疲労感がぐっと押さえられる気がします。コスサミ当日までに自分にとって使いやすい冷却グッズをいろいろ試しておくのがコツです。わたしはミスト機能付きのハンディファンを使っています。ミスト機能があるとこんなに涼しいのかと感動しました。

 

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名古屋の夏は接着剤が溶ける

コスサミで着る予定の衣装に接着剤は使われていますか?もし使われているなら可能な限り補強をしましょう

何度も述べていますが、名古屋の8月はとんでもなく暑いです。そんな酷暑で何がおこるかというと、接着剤が溶けるのです。もちろん全体がドロドロになるわけではありませんが、一部でも溶けてはがれたら終わりの始まり。ほころびからあちこちはがれていきます。

特に注意してほしいのが、グルーガンと古くなった接着剤です。

プラスチックのスティックを溶かして使うグルーガンは近年のレイヤーの造形マストアイテムですが、晴天のコスサミでは溶けます。大切な部分には使わないことをお勧めします。特に100均のグルースティックをお使いの人は注意してください。

中古の衣装や久々に着る衣装は接着剤が古くなっていないか確認しましょう。1年経過しているならやはり補強をおすすめします。接着剤は温まると接着力が落ちてしまいます。

できる補強としては、

・接着された部分を一度剥がして新しい接着剤で張りなおす

・糸や安全ピンで留める

・耐熱の接着剤や両面テープを使う

などがあります。

これを読んでいるカメラマンさん、あなたも他人事ではありません。あなたの履いている靴、何年前に購入しましたか?大量生産品の靴はほとんどの場合ソールが接着剤でくっついています。熱々のアスファルトを歩くうちにソールがペロンと剥がれるかもしれませんよ。

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雨対策を忘れずに

コスサミのメイン会場のオアシス21は、主に4階層からなる施設です。

www.sakaepark.co.jp

このうち屋根があるのは商業施設のある1階と、2階のバスターミナル付近のみです。2階の大部分と3回は屋根のない地上階、4階は屋根の上にあります。

コスサミでもし雨が降った場合、屋根のある1階に全参加者が集まる可能性があります。晴天時ですら1階は混雑する場所なのに、雨が降ったらたいへんなことになるのは容易に想像できます。

そのため、雨対策は考えておきましょう。折りたたみ傘を携帯しておく、靴は滑りにくいものを選ぶなどの対策をしましょう。傘は晴雨兼用のものを選ぶと晴れても日傘として使えます。早めに更衣室へ行き会場から撤退してしまうというのも手です。

そもそも近年本格的な雨模様となったコスサミはないので、取り越し苦労かもしれませんが考えておいて損はありません。

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トラブル対策

悲しいことにコスサミでは毎年参加者どうしのトラブルが起こっています。トラブルに巻き込まれないために、また加害者にならないために気を付けていることを書きます。

公式HPは3回読んでおこう

コスサミのルールについては、公式HPなどで公表される「参加規約」や「施設の利用ルール」などに記されています。

しかし、公式のルールをよく読まず「○○はいい」「××はダメ」などとルールを独自解釈をする人が結構います。「撮影可能な場所」「場所の占有」「衣装」については規約を都合よく解釈する人、逆に自分の中の厳しいルールを勝手に全員に適用させようとする人が多いイメージです。

公式の規約に書かれていることがすべてです。少しでも疑問があるなら何度でも規約を読みましょう。それでもどうしても解決しないなら最終手段として問い合わせをして指示を仰ぎましょう。

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複数人で行動しよう

これは特に最近コスプレを始めたての人に向けて書きます。

コスサミに限らず、規模の大きい公共施設で開催されるイベントは盗撮やセクハラ、暴言暴力が目的の「ヤバイ人」が来ます。このような人達と出会うとせっかくの楽しいイベントも最悪な気分になります。

「ヤバイ人」というのは、複数人でいると寄ってこないことが多いです。また、万が一トラブルに巻き込まれたときスタッフや警察を呼べません。自分の味方を増やすつもりで複数人で行動しましょう。コスプレ仲間でもいいですが、お互いの本名を知っているぐらいの仲の人と行動するのがベストです。

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参加証は交流の判断材料

昔は無料だったコスサミですが、近年は参加証が必要となっています。コンビニでコスサミ参加チケットを購入し、コスサミ当日に受付にてチケットと参加証を引き換える仕組みです。去年の参加証はタオルでしたが、ラバーリストバンドだった年もあります。

参加証は見えるところに付けるルールとなっているので、わたしは付けていない人を見かけたら「ルールを守る気がない人」だとみなしてあらかじめ距離を置くことにしています。

それだけで危ない人に出会う確率をかなり減らせます。

もちろん参加証を身に着けた不審者もいるので注意はしましょう。

コスサミのタオルは縦長で持ち運びには少々不便なので、タオルホルダーをカバンに着けておくのがおすすめです。これがあるとタオルをカバンにしまわずに済みます。

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最近の交流の雰囲気

参加者との交流を目的としてコスサミに参加する人もいるでしょう。ここ最近のコスサミの交流の空気感を述べていきます。なお、わたし個人が感じたことなので正確な調査ではありませんのであしからず。

名刺交換はほぼされない

かつて初対面の参加者同士の連絡先交換として名刺がよく使われていました。自分のコスネーム(コスプレ活動時に名乗る名前)やSNSのIDを記載したカードを交換していましたが、最近のコスサミでは名刺交換は減少傾向にあります

連絡先の交換手段としては、スマホ画面をお互い見せつつ連絡先を交換するのが主流です。なので携帯の充電がないと連絡先交換がしづらいです。

コスプレイヤー対カメラマンの場合は、ネームプレートもよく使われています。コスプレイヤーの足元にコスネームとSNSのIDが書かれたボードが置かれており、カメラマンは記載された連絡先に撮影した写真を送るという流れです。

とはいっても名刺文化が完全に滅んだわけではないので、名刺を持っていくのもいいと思います。特にカメラマンは名刺を使っている人がまだまだいます。

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知り合いに会うのは困難

年々参加者が増えている気がするコスサミ。大量の参加者の中から知り合いを見つけるのは困難です。どうしても会いたい人がいるなら、集合場所を決めておくなどしましょう。

「いつか会えればいいや~」と歩くと延々と歩き続けるはめになります。現在位置を写真で送るなどして情報共有につとめましょう。

毎年有志の方がオアシス21の区分けマップを公開してくれます。わたしはこれを利用してなんとか会いたい人に会っています。

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確実に写真が欲しいor撮りたいなら同行者を探そう

近年のコスサミはコスプレイヤーとカメラマンが同行する傾向があります。いわゆる「野良」と呼ばれるような、特に誰とも約束していないけれどフラっと参加してその時々に出会った人と交流しよう、といった人は減りつつあります。

そのため、野良参加者が確実に写真を撮ってほしいまたは写真を撮りたい場合は、あらかじめ参加予定者に声をかけておく方がいいでしょう

Twitterなどで「○時から×時の間の15分だけ撮らせてください(撮ってください)」などと声をかければ1日中同行する必要はありません。

とはいってもガチガチに身内だけで固まっている人たちばかりというわけでもないので、そんなに気にしなくても大丈夫です。あくまで「どうしても」記録が欲しい人向けのアドバイスです。

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長々と書きましたが、要するに

・暑さに気を付けよう

・変な人に気を付けよう

・交流は昔より減ったけどまだまだできるよ

ということです。

悪い書き方もたくさんしてしまいましたが、コスサミは面白いイベントなので、体調を整えて参加してみてください。

分からないこと、聞きたいことがあればコメントかTwitterにDMでも送っていただければわかる範囲で答えます。

twitter.com

それでは。

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