長期休暇のある季節ということで、夏はコスプレイベント(コスイベ)が目白押しです。楽しい季節ではありますがこの時期のコスプレは信じられない気温を生き抜く知恵と暑さ対策が必要です。
今回は過去にわたしが使ったことのある、夏のコスプレイベントで役にたったグッズを紹介します。
コスプレイヤーとカメラマン両方の目線で書きますので、イベント前の持ち物の参考にしてください。
【目次】
ビオレ冷バンド
ビオレ冷バンドはボディシートの一種です。大判で縦に長いスポーツタオルのような形状が特徴です。
ボディシートをコスプレイベントに持っていく人は多いと思います。着替えの前後で使うと汗のべたつきがさらっとしますし、気化熱で多少涼しくなります。
ただ、通常のボディシートのサイズですと背中や服の中など一人で拭くのが困難な場所があります。
ですが、ビオレの冷バンドは縦に長いので、背中もひとりで拭けます。また、服の中に通せば服を着たまま身体を拭くことができるので、イベント中も使えるのが便利なポイントです。
冷バンドは体に巻き付けて使うこともできます。胸と脇を覆うように巻くことができ、人間の太い血管が通る部位を冷やせます。保冷剤や冷却シートより服の中に装着しても違和感がないので扱いやすいです。水分を含んでいるので、衣装の下に着ける際は変色や色落ちに注意してください。他にも頭や首にも巻けるので、コスプレイヤーに限らずカメラマンも使えます。
わたしは過去にこの商品を差し入れでもらい存在を知りました。冷バンドは一枚一枚個包装なので、誰かに渡すのにも丁度いいです。手荷物に加えても邪魔にならないサイズです。溶けたり食中毒のことを考えると夏のイベントは飲食物の差し入れが難しいので、こういったボディタオルの差し入れは安心感があります。
ビオレ冷バンドは便利ではありますが、一般的なボディシートに比べて価格はお高めなので、気軽にドカドカ使うのはちょっとためらわれるのがネックです。通常サイズのものと併用すると節約になるかなと思います。ビオレからは冷バンドのほかに冷シートという通常サイズのボディシートも発売されているので、併せて使うのもいいかもしれません。
ウィッグホールダー
ウィッグホールダーはコスプレウィッグを扱うアシストから発売されているサポートグッズです。
当ブログでもたびたび登場しています。わたしの愛用グッズです。
ウィッグネットをかぶった後、ウィッグネットの耳を覆うように頭に巻き付けて使います。
年中使えるグッズですが、特に夏のイベントでは重宝しています。
ウィッグと頭皮の間でウィッグホールダーがクッションになってくれるからか、ウィッグの中が蒸れにくく感じます。
また、頭から流れ落ちる汗をウィッグホールダーが吸収してくれるので顔まで垂れてくることがありません。ウィッグホールダーのおでこに当たる部分は柔らかい少し厚手の布でできているので汗をよく吸ってくれます。
これはわたしだけかもしれませんが、夏は暑さからかウィッグの締め付け由来の頭痛が起こりやすいと思っています。ですが、ウィッグホールダーを使い始めてからウィッグのキツさをウィッグホールダーが緩和してくれるので、暑い日のイベントでも快適にウィッグをかぶっています。
厚い生地ではありますが、夏であれば夜に洗えば朝には乾きます。連日コスプレする予定があっても衛生的に使えます。
ウィッグの締め付けや蒸れに関する意見はあくまでわたしの感想であり、人によってはウィッグホールダーを着けると余計締め付けを感じるという人もいるようです。イベントで本格的に使用するまえに家で何度か着用して使用感を確かめてみてください。
個包装メガネクリーナー
カメラマンに向けて紹介したいのが、個包装のメガネクリーナーです。
真夏の晴天のコスプレイベントでは、モニター類が非常に見づらいという現象があります。画面の光より日光が強いせいでモニタが暗く見えてしまうというやつです。
特にファインダーを覗いて撮影する派の人は、暑い中撮影するとモニターに脂汗がべっとり...なんてことはよくあるのではないでしょうか?わたしは視力が良くないので、ファインダーをがっつり覗き、がっつり顔汗をモニタに付けています。ただでさえカンカン照りの日光で見づらいモニタが汗と油でギトギトテラテラ、余計見づらくなります。
撮影した写真をコスプレイヤーに確認してもらうときそんな状態だと単純に見づらいですし、清潔感もないので申し訳ないと思っていました。
知り合いが個包装のメガネクリーナーでこまめに拭いているのを見て、真似するとあらすっきり。布で拭く程度じゃ汚れが伸びるだけだった皮脂汚れがさっぱり拭きあがります。個包装のメガネクリーナーは洗浄液が含まれているのでしっかり拭きあがります。
レンズの汚れも拭けるので一石二鳥です。レンズを拭く用の専用クリーナーも売られていますが、メガネ用でも問題なく拭けます。
コンビニでも購入できるところがあるようですので、イベント入りする前に調達しておくと何かと使えます。
AO Coolers(エーオークーラーズ) ランチクーラー
長年夏のコスプレイベントの荷物に頭を悩ませてきました。ペットボトル飲料はせめて500ml×4本は入れたいし、保冷剤や冷凍したパウチも入れたい、でも大型になると持ち運びづらい...となかなか理想のクーラーバッグに出会えませんでした。
そんなわたしが今年の夏購入したのがAO Coolers(エーオークーラーズ) ランチクーラーです。
500mlのペットボトルであれば6本入ります。夏の野外コスプレイベントは何より水分補給が大切なのでこれだけ入るとひとまず安心です。
保冷力も抜群で、炎天下で7時間ほど使っていましたが凍らせたペットボトル飲料の氷が残っていました。もし全部のボトルを凍らせていたら飲めるものがなくて困っていたと思います。
わたしは迷彩柄(ウッドランドカモ)を使っていますが、カラーバリエーションはたくさんあります。推しカラーにするのもいいですし、当日着る衣装に合わせても可愛いと思います。見た目がシンプルなので、男装女装問わず写真に写り込んでもあまり目立たないのも嬉しいです。
あとコスプレをしていると地味に嬉しいのが、肩掛けが強制じゃないこととバックルで開閉するところですね。ショルダータイプの保冷バッグだとマントが付いている衣装などで使うのが難しいですし、ウィッグを巻き込んでぐちゃぐちゃになったりするのが嫌なのでハンドバッグとして使えるこのバッグは便利です。
わたしはスマホショルダーを保冷バッグのカンに通し簡易ショルダーとして使えるようにカスタマイズしています。ショルダーを使わない時はサイドポケットに入れておけます。
バックルタイプの口は手袋をしていたり片手が塞がっていても開閉しやすいので使いやすかったです。
欠点をあげるとすれば、ポケットが外におおきなものが一つあるのみなので、鏡やお直し用メイク道具を入れておくスペースがないなと感じました。そもそもコスプレ用ではないので当たり前ですが、細かいものをたくさん持ちあるく人には向かないかもしれません。
これより安い保冷バッグは世の中にたくさんありますが、コスプレ中の熱中症予防の暑さ対策への投資とみると結構コスパがいいんじゃないでしょうか。
ベビーパウダー固形タイプ
赤ちゃんのお肌に使う用のベビーパウダーですが、真夏のコスプレでも重宝します。
メイク最後にこれでもかとはたくと、汗崩れから顔を守ってくれます。
また、衣装を着る前に体に使うと、衣装がさらっと着ることができます。更衣室の待機列で汗をかいたあとタイトな衣装を着ようとすると汗で布が張り付いてなかなか着れないということがありますが、ベビーパウダーを使うとすんなりいくことがあります。
張り付きつながりでいえば、タイツが汗でなかなか上がらないときにも使えます。特にイベント中のトイレなどでタイツを下げたはいいものの、汗で上がらないとき、ふとももにはたくだけで改善されたりします。
かばんに入れておくと何かと重宝します。固形タイプのベビーパウダーであればコンパクトで粉まみれになりづらく持ち運びしやすいです。
汗をかいた状態で使うと不衛生になりやすいので、使用するパフは使い捨てのつもりで頻繁に交換することをおすすめします。
パンティ部レスストッキング
パンティ部レスストッキングは文字通り下着のある位置のストッキングがない、股開きのストッキングです。タイツもあります。オープンクロッチと呼ばれることもありますが、セクシーな下着が出てきがちなので注意してください。
先ほど夏のトイレはタイツ類が上げ下げしづらいという話をしましたが、パンティ部レスストッキングの上から下着を着けることで、ストッキングを脱がずとも用が足せるというのが便利です。
また、股の部分がないので蒸れづらく、もたつかないので快適にすごせます。
生足は隠したいけれど夏にタイツやストッキングをはくことに抵抗があるのであれば、一度試してみる価値はあります。
ジッパー付袋(大判)
コスプレイベントでは何かとゴミが出ますが、特に夏のイベントでは通常より多くのゴミが出ます。空になった飲料ボトル、使用済みボディシート、塩タブレットをはじめとしたお菓子の個包装ごみなど、こまごまとしていながら直接かばんに入れるにはためらわれるゴミが出ます。
基本的にイベントで出たゴミは自分で持って帰るのがマナーです。イベントによってはゴミ箱を設置してくれることもありますが、更衣室の中にまであるとは限りません。
ゴミをまとめておけるようにジッパー付の袋があると便利です。
レジ袋のような袋でもいいのですが、ジッパー付の方が空気を抜いてコンパクトにしやすいです。
また、汗でべたべたの衣装や下着を入れる袋があると、これも重宝します。
特にキャリーケース(スーツケース)を使っているコスプレイヤーの場合ですと、汗のにおいが染みついたキャリーケース内側を洗うのは大変です。ならば汗まみれの衣装は直接キャリーにいれず、袋に入れてからキャリーにしまう方が被害が少なく済みます。
服が入るサイズのジッパー付袋は大きいものがおすすめです。小さい袋にむりやり入れると衣装がシワになったり壊れたりするかもしれません。