ワクチン、打ちました。
前回の2回目コロナワクチンは副反応で地獄を見たので、3回目はきちんと反省を活かした準備をして挑もうと心に決めていた。
※2回目のワクチン副反応レポート
前回の主な敗因は、
- へなちょこなくせに1人で挑んだ
- 療養物資をケチって購入しなかった
- 寒気を甘く見ていた
だと思う。これらのせいで踏んだり蹴ったりな目にあった。
ということで、今回は
- 夫が出張じゃない時にワクチン接種する
- 飲み水や食べ物をケチらない
- 羽毛布団と上下衣類を整える
という対策をして挑んだ。
ついに、副反応に勝利してしまう。そんなビジョンがありありと目に浮かんだ。
が、残念なことに、今回も副反応の前に敗れてしまった。
むしろ今回のほうが無様極まっていて辛かった。2回目の副反応が身体にくるタイプの副反応だとしたら、3回目はプライドを傷つけるタイプの副反応だった。
なぜかって、尻に重点を置いた副反応だったから。
そりゃ熱は出たよ。関節もそこそこ痛かった。でも、何よりも尻がすごかった。
わたしの尻の奮闘を時系で書き記して供養としたい。
ワクチン接種直後~翌朝
3回目のワクチンの予約は比較的すんなり取れた。前回はキャンセル待ちの末の接種だったのを考えると、ありがたいかぎりである。
予約日時も豊富にあったため、準備期間をたっぷり用意することができた。前回は準備不足のすえに大敗北を喫したので1週間かけてドラッグストアに足しげく通い物資を整えるなどした。
ワクチン接種日はノースリーブで病院へ行った。「おっやる気満々だねぇ~」とお医者さんに言われた。やる気満々なのは否定しない。こちとらリベンジマッチだからな。来るなら来い!副反応!
と意気込んで就寝したものの、特になにもなく朝を迎える。なんだか拍子抜けだった。
もしや本当に副反応に完全勝利してしまったのでは?と小躍りしていた。
つかの間の幸せな時間であるとも知らずに。
PM1:00 尻に違和感
ワクチンを接種した翌日は安静にしている予定だったが、急用ができてしまい名古屋に行くことになった。念のため電車ではなく夫の運転する車で向かい、用事を済ませた。帰りにポケモンセンターナゴヤに寄ると、ヤブクロンのでかいぬいぐるみが売っていたので、購入。もっちりふわふわとした優しい触り心地で大変気に入っている。ヤブクロンのグッズは貴重なので満足して帰路についた。
手頃なラーメン屋で昼食をとっていると、なんとなく、お尻に違和感がある。例えるならば、体育館で長時間体操座りで校長先生の話を聞いている時のケツの具合に似ている。
この時は「ここの店こんなに椅子固かったっけ?」と椅子のせいにしたが、食後に車に乗ってもその違和感はぬぐえなかった。
PM2:00 襲い来る未補修道路
ラーメン屋で抱いた違和感が、だんだん大きくなっていく。車の助手席で何度も座り直したりもじもじと足をゆすってみたりして気を紛らわせていた。
名古屋から約1時間、やっと自宅の近所まで到達した。
わが家につながる道路はお世辞にもきれいとは言えない。長いことほじくったり埋めたりの工事を繰り返しているうえ、ところどころアスファルトが割れて穴になっている。補修が追い付いていないようだ。
そんな未補修の道路にマイカーが突入したところで、事件が起きた。
ガガガガッッガガッッガッ
痛...!!!?!???!
ンッヌゥッ!!!!
痛い!!!!!!!
激痛。なんだこれは、痛い。普段であればなんてことないわずかな揺れなのに、まるでオフロードをベニヤ板に座って走破しているような痛み。あまりに突然の出来事だったので、変な声も出た。
PM18:00 はっけよい夕食
乗車を皮切りに、どんどん尻が痛くなっていく。最初は衝撃を与えると痛む程度だった尻が、このころにはパジャマの擦れでジンジンと痛むまでになっていた
そのため、服が身に着けられない。前回は服を用意していなかったせいで散々な目にあったから今回はきちんとパジャマを用意したというのに、結局身に着けられないなんて皮肉だ。
発熱や頭痛の症状もあったので横になって休みたいが、どうにもこうにも尻が痛い。布団に接地するだけで痛い。シーツがこすれるだけで痛い。
ベスト休息ポジションを探って四苦八苦していると、夫が「餃子焼けたよ~」と声をかけてきた。しかし、激痛で食卓の椅子に座れない。しかし餃子は食べたい。
苦肉の策で、足を開いた状態でしゃがむという空気椅子のような姿勢で食すことにした。
尻の痛みで服をまとえず、尻をどこにも触れさせないようにしゃがむしかなかった。
なさがら蹲踞である。
PM20:00 トイレクライシス
命からがら食事をとってしばらくすると、腹が痛くなってきた。下痢の症状だ。
急げ急げ~とトイレに向かい、絶望した。
今まで当たり前すぎて気にも留めていなかったが、
洋式便器というのは、座らないと用が足せないのだ。
しかも、こんな時に限って便座の保温がOFFになっている。このお尻コンディションは、とてもじゃないが冷え切った便座に腰掛ける事に耐えられそうもない。
痛みに腰が引けて、もとい尻が引けている間にも、着々と便意は決壊ラインに到達しようとしている。尻を犠牲にするか、それとも大人としてのプライドを捨てるか本気で迷った。
かろうじて痛みよりプライドが勝利し、排便を行った。
トイレに悲鳴が響いた。
PM21:00 シャワーデスマッチ
この時間が最も高熱をマークしていた。当然汗もかく。わたしの体はほんのり体育倉庫のようなにおいを放っていた。
シャワーを浴びなければ。
シャワーに関しては、食事やトイレに比べて心配事が少ない。全裸だし、座らないので尻に優しい。
と思っていたが、違った。
もはや、脆弱を極めたわたしの尻はシャワーの水流すら痛みと感じてしまうようになっていた。普段なら気持ちいいはずの40℃前後のお湯が熱湯のように感じられる。かといって冷水を浴びせれば、刺すような痛みに襲われる。前門の虎、後門の狼。
痛みに体が完全にびびってしまい、シャワーを当てようとすると反射で逃げてしまう。しかし風呂に入らずに副反応期を過ごすとヤバイということを前回のワクチンで味わっているので、なんとしても体は洗いたい。
夫を召喚した。
「シャワーを...当ててください...」というと快く引き受けてくれた。
「シャワーを当てられ絶叫する妻と、慈悲に満ちた顔で見つめながらシャワーを当てる夫」という新ジャンルを開拓してしまった感は否めない。
余談だが、シャワーで悲鳴をあげている最中にインターホンが鳴った。同じ集合住宅のご家族が引越しの挨拶に来てくれたようだ。絶叫に気づかれていませんように...ッ!!
PM22:00 ここで記憶が途切れている
なんとか入浴を済ませ、布団に入って眠る段階まできた。痛みが引く気配がないのでのたうちまわりながらなんとか眠ろうとした。
気づいたら、朝になっていた。
あの痛みのなか、どうやって眠ったのか。自分でもよく覚えていない。
目覚めると、尻の痛みはなくすっきりとしていた。
なんてすがすがしいのか。
ふと、布団と尻を隔てるやさしい触感を感じる。
ヤブクロン...!!
わたしの尻はヤブクロンが守ってくれていたようです。
お尻対策もしよう
ということで、一糸まとわず部屋をウロチョロ徘徊するバブちゃんみたいなスタイルで過ごす羽目になったワクチン副反応レポートでした。
成人してお尻お尻言うのは正気に戻ったとき心にくるものがあったので、これからワクチン接種する人はお尻ケアも対策のうえ挑むのをおススメします。
ヤブクロンとか、おススメ。
それでは。