愛知県、またの名をクルマ帝国。
自動車産業と共に歩んできたこの地は、その発展によってある問題を抱えている。
愛知県、交通費高すぎない？
【目次】
愛知の電車賃事情
愛知県は車社会です。トヨタやスズキの工場を有しており、自動車生産額は都道府県別ぶっちぎり1位。
そんなお国柄なので、高校を卒業した子どもたちは皆「車校」(自動車運転の教習所の愛知的言い方)にこぞって通うし、自家用車は一家に一台ならぬ「一人一台」が基本。車で大学へ通う学生も珍しくありません。愛知県民にとって車は最も身近な交通手段のひとつです。
車が充実しているせいか、愛知県の公共交通機関、とりわけ電車賃は高い。
名古屋市以外の人間にとって「とりあえず名古屋でも遊びにいくか～」と気軽に行くのはためらってしまう額です。名古屋までの往復で2000円近くかかる地域も珍しくないのではないでしょうか。
Spot Work(スポットワーク)をうまく利用しよう
最近、駅やコンビニでレンタルバッテリーの機械を見かけます。
ChargeSpot(チャージスポット)で借りられるバッテリーは、どのバッテリースタンドに返却してもいいというルールになっています。会社近くにある駅のバッテリースタンドで借りたバッテリーを、自宅近くのコンビニのバッテリースタンドに返してもいいのです。
レンタルによって生じるバッテリーの過不足を解消する労働が、Spot Work(スポットワーク)です。
バッテリーが余っているスタンドからバッテリーを回収し、バッテリーが不足しているスタンドに補充する。平たく言えば、バッテリーの配送業ですね。
SpotWorkの稼働地域は、以前は東京と大阪のみでしたが、最近愛知県(名古屋近郊)も加わりました。
ざっくり説明すると、バッテリーを1本補充するごとに80円の報酬が発生します。(他にも報酬が発生する状況がありますが、ここでは割愛)
※2023年3月追記※
改定により、バッテリー補充の報酬が1本あたり75円になりました。
※2023年7月追記※
2023年6月に新しい報酬体系となりました。
これまではバッテリー一本当たりの単価は一律でしたが、補充地域、補充訪問先、補充本数によって単価が変動する仕組みになりました。
名古屋で月に数十本程度の補充作業をする場合、バッテリー一本あたりの報酬は60~70円程度となります。
計算方法が複雑になったので、詳しくはSpotWorkに登録のうえマニュアルを参照してください。
今後も報酬額が変動する可能性があります。
※追記おわり※
SpotWorkは、事前に登録した人のみが行える労働なので、とりあえず公式サイトから登録しておくといいでしょう。
SpotWorkをするうえでカバンや服装の指定はありません。私服でOKなので、遊びに行くついでに名古屋でスポットワークをして、往復の電車賃ぐらいを稼いで帰るということができます。
例として、豊田市にある「豊田市駅」から名古屋市の「名古屋駅」までの電車賃で考えてみます。
豊田市駅から名古屋駅までの電車賃は最安で780円です。現在のSpotWorkの報酬をバッテリー1本あたり60円とすると、単純計算で13本補充すれば片道、26本補充すれば往復分の電車賃が稼げることになります。
現状電車賃以上を稼ぐのは難しい
「電車賃だけとは言わず、SpotWorkを頑張ってじゃんじゃん稼いで遊びにかかる金額も賄っちゃえ！」と思うかもしれませんが、現状それは難しいです。
バッテリーの回収・補充は、SpotWorkアプリによって指定されたバッテリースタンドからのみできます。指示のないスタンドからバッテリーを回収する、といったことはできないルールです。
2023年11月現在、名古屋駅、栄駅近辺のバッテリースタンドは、回収指示に対して補充指示が大きく上回っている状況が続いています。つまり、補充するためのバッテリーをどこかで回収したいのに、肝心の回収できるバッテリーが少ないという状態です。
上で述べたように、SpotWorkは、バッテリーを補充したときに報酬が発生する仕組みとなっています。補充するバッテリーが手に入らなければ、収入も得られません。
もちろん、栄えている駅から外れた箇所には回収指示のあるバッテリースタンドもありますが、バッテリーを回収するために交通費をかける必要があるので、賢く判断しなければ赤字になってしまいます。得られる報酬と交通費をうまく勘定しましょう。
名古屋市営地下鉄には一日乗車券があるので、うまく利用するとお得にバッテリー回収ができます。
「稼ぐ」というより「補填する」イメージで
わたし自身、SporWorkを1年やってみて感じましたが、まだまだ愛知県でスポットワークで稼ぐのは難しいです。稼げるか稼げないかで言えば、「稼げない」と言わざるを得ません。
しかし、スキマ時間を利用して、やたら高かった電車賃を「補填」できると考えると、そこまで悪くないと感じています。
あくまで、「稼ぐ」ことに主眼を置くのではなく、「発生するお金の補填」として取り組むことが、長く続けられるコツだと感じました！
愛知県の高すぎる交通費にお悩みの方は、SpotWorkを始めてみてはいかがでしょうか。
