しもじものたみ

生き抜け!コンクリートジャングル

映画すみっコぐらしの予習のすゝめ

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11月5日金曜日。ある者はTシャツを、またある者はぬいぐるみを携えて映画館を訪れる。平日の一番早い時間にも関わらずここにいる大人は面構えが違う。

今日は『映画すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』の上映初日だ。

 

すみっコぐらしを追い続けて幾星霜、ついにこの日がやってきた。

ムビチケを買う段階で震えていたし、2週間前からなぜか緊張していた。わたし1ピクセルも映画にたずさわってないのに。

 

この度の映画も最高だった。

前作のクオリティがかなり高かったので、ハードルが上がりすぎていないか心配していたが杞憂だった。今回もばっちり面白い。

もちろん、ただ見るだけでも面白い。

しかし、わたしは、今作をより楽しむためにすみっコぐらしの予習をおすすめしたい。

 

※以下の文には『映画すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』の内容に触れる部分があります。直接的なネタバレは最大限しないように書きましたが、勘のいいかたは物語の核心に察しがついてしまう可能性があります。まっさらな気持ちで楽しみたいかたは読むのをお控えください。

 

 

 

 

 

 

今作『映画すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』は、前作『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』に比べて、「テーマ」の内容がふんだんにあしらわれている。

すみっコぐらしは、定期的に特定の題材に沿ったおはなしの公開やグッズの展開を行っている。それらは「テーマ」と呼ばれている。

例えば、ねことそのきょうだいとの交流を描く「ねこのきょうだいにであいました」というテーマでは、レギュラーメンバーに加えてねこのきょうだいが登場する話が公開されている。また、それに関連したグッズも発売されている。

www.san-x.co.jp

 

今作では、このテーマに登場するキャラや建物などが物語の随所にでてくるのだ。

テーマを知らなくても全く話を理解するうえで問題ないが、テーマを知っていると、「おっこれは〇〇のテーマだな」とニヤリとできる。細かいところまで作りこまれている映画なので、知っていると注目できる箇所がいくつかある。

 

とはいえ、すみっコぐらしも10年ちかいキャリアを持つご長寿コンテンツ。テーマの数だけでもまぁまぁある。なので、今作映画でおさえておくとより面白くなるであろうテーマを紹介したい。

 

かわうそとすみっコキャンプ」テーマ

www.san-x.co.jp

「アゲアゲあげっコ」テーマ

www.san-x.co.jp

「すみっコパンきょうしつ」テーマ

www.san-x.co.jp

 

これらのテーマに出てくるキャラ達は劇中でちょこちょこ出てくるが、深い紹介がされないので、先にテーマで予習しておくと面白いと思う。

これら以外にも登場するキャラクターは盛りだくさんなので、時間が許す限りサンエックスのホームページで予習することがおすすめ。

 

「いやいやサブキャラクターのことを言われても。そもそもすみっコぐらしをあまり知らないよ」という初心者の方は、前作『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を視聴してほしい。Amazonプライムビデオをはじめとした動画配信サービスで見られる。すみっコたちの人となり(すみっコとなり?)が凝縮された作品なので、理解が深まる。

 

前作映画を見ておくと「あ~~~~~」となる箇所もあるよ。

 

 

もし、これだけの予習を積んでなお、「まだ予習をしておきたい」という猛者は、「とかげ」と「おかあさん」に関するテーマの予習をおすすめしたい。

他テーマの推薦に比べてなんだかざっくりしていると思うかもしれないが、わたしからいえることはこれだけだ。

 

ここまでが、作品の予習について。

 

現実世界の予習についても話しておきたい。

 

今作では、入場者プレゼントとしてミニ絵本がついてくる。

絵本には「映画を見たあとに読んでください」と書かれたカバーがかかっている。

わたしは映画館につくのが早かったため、この絵本をもらってから長い時間葛藤した。早く見たかった。己の中の悪魔をねじ伏せてどうにか上映時間まで持ちこたえた。

映画終了後、満を持して拝読したが、映画前に見なくて本当によかった。

わたしは、己の中の悪魔をまぎらわすためにポップコーンを貪り食うなどしたので、耐えられなさそうな人はポップコーンを買いましょう。

 

パンフレットは、通常版と特別版の2種類がある。

特別版には背景美術などが掲載されているため、映画が気に入ればこちらを買うのがおすすめ。

パンフレット内には、作中の内容がちょこちょこ登場するので、ネタバレを気にする人は上映前に見ないほうがいいかもしれない。

 

最後に、こころがまえの話をしたい。

 

わたしの近くの席でちょっとしたトラブルがあった。映画を見に来たお子さんが、劇中の文字を朗読し始めてしまったため、上映後にほかの客が親へ注意をしていたようだ。

すみっコぐらしの映画では、ナレーター以外のセリフはすべて文字で表現される。易しい日本語ばかりだが、まだ文字を覚えたての子どもでは、思わず声を出して読みたくなってしまうのもうなずける。正直わたしもDVDが出たら自宅で朗読会をしたいと思う。

もちろん、年齢を問わず映画館のマナーは守るべきだと思う。だけれども、「こういうこと」もあると思っておくとほんのちょっとだけこころに余裕が生まれるかもしれない。

 

「大人が見に行っていいのか...」

「男性一人は浮くかな...」

大丈夫です。

同志は劇場内にいます。たとえその場にいなくても、全国のどこかには必ず。

すみっコぐらしのTシャツを着て、マスコットをもって、すみっこの座席でニヤニヤ見ていた、わたしのようなアラサーがいるのを思い出して。

老若男女問わず人を引き寄せるのがすみっコぐらし。

 

すみっコぐらしが末永く繁栄するのが、わたしの夢です。

 

すみっコぐらしは、いいぞ。