しもじものたみ

生き抜け!コンクリートジャングル

Googleアドセンスのアカウントを「ビジネス」で取得してしまったデッドロック記録

【PR】この記事には広告を含みます。

ブロガーの強い味方、「GoogleAdSense(アドセンス)」。

クリック型報酬の広告配信サービスの中でもトップクラスの収益性から、お世話になっているブロガーも多い。

わたしも例にもれず、アドセンスをジャンジャンバリバリ使ってブログを運営している。

 

ある日、アドセンスから「収益が基準価格に到達したから、本人確認してね」という旨のメッセージが届いた。

この日をどれほど待ち望んだか。わたしは、うきうきでアドセンスへログインし、

本人確認を

 

できなかった。

 

これは、何も考えずにアドセンスアカウントを「ビジネス」で取得してしまった、哀しきブロガーの奮闘記である。

 

先にことわっておくが、本記事は「本当は個人アカウントをとるべきだった人がビジネスアカウントをとってデッドロック状態になっちゃう問題」についての根本的な解決方法を紹介していない。この記録が、すでにやっちまった人の心に寄り添い、まだやらかしていない人の踏み台になれることを切に願う。

【目次】

 

「ビジネス」カウントを取得したら本人確認ができない

人がアドセンスアカウントを取得するとき、「個人」アカウントか「ビジネス」アカウントか、選択することになる。

当時のわたしは、「開業届も出してるし、ここは『ビジネス』でしょ」と、個人とビジネスの違いをよく把握しないまま「ビジネスアカウント」を取得してしまった

ビジネスアカウントは、法人の利用を前提としたアカウントだ。個人アカウントとちがい、複数人で運用できる仕組みとなっている。

そのため、収益を受け取るためにGoogleに提出する書類に、組織が実在することを証明する以下の書類が必要となる。

  • 会社設立証書または登記簿
  • 税務署からの書類の抜粋
  • 納税証明書
  • DUNS 証明書

もちろん、いち個人事業主のわたしの手元にそんな書類はない。

確実にはじかれるとわかっていたが、とりあえず開業届を提出してみた。もちろん審査は通らなかった。

本人確認ができないと、収益を受け取ることができない。せっかく頑張ったのに、これじゃ悲しすぎる。

アカウントの閉鎖ができない

アドセンスコミュニティなどで調べた結果、本来わたしが取得すべきアカウントは個人アカウントだったということに気づいた。

しかし、ビジネスアカウントから個人アカウントへ切り替える手段はない。新しくGoogleアカウントを取得し、そのアカウントでアドセンスアカウントを作り直す必要がある。

アドセンスは、複数アカウントを認めていない(※例外あり)ので、ビジネスで取得してしまったアカウントを閉鎖しなくてはいけない。

だが、このアカウントですでに収益が発生してしまっていた。Googleも律儀なので、「保留になっている収益があるうちは閉鎖できませんよ」と警告してくれる。

つまり、書類を提出できないからアカウントを閉鎖したいのに、アカウントの閉鎖には書類が必要というデッドロックが発生していた

Googleへ直接相談する手段があるらしいが、見つけられなかった。

 

支払い情報の設定をしてみる

収益が保留状態なのがアカウント閉鎖できない原因ならば、どうにかして収益を受け取りたい。もしかしたら、銀行口座を設定すればいけるかも?と思い、「支払い情報」の設定をした

支払い情報の設定に、登記のような書類は必要ない。通帳に書かれている情報があれば簡単に入力できた。

当たり前だが、銀行口座を登録しただけでは収益は受け取れず、問題は解決しなかった。

 

複数アカウントに挑戦

ビジネスアカウントでわたしがやれることはやりつくしてしまった。もう満身創痍。わたしは新たな個人アカウントを取得する決心をした。

先ほども書いたが、Googleアドセンス複数アカウントはご法度である。しかし、例外もある。

support.google.com

 

原則ひとり一つがルールだが、ビジネスと個人を分けるための複数アカウントは許容されるようだ。これなら、個人アカウントを取得して複数アカウントになっても問題ないはず。

ただ、それを判断するのはわたしではなくGoogle。白に近いグレーゾーンと言えなくもないので正直ヒリヒリする。

そんなことを言っていても事態はよくならないので、意を決して2つ目のアカウントを取得した。もちろん個人アカウントとして。

こちらは1週間ほどで運用可能になった。

こうして、わたしのアドセンスアカウントがビジネスアカウントと個人アカウントのふたつ体制になった。

突然のPIN発送通知と本人確認完了

Googleアドセンスでは、住所確認のため、紙でPINコードが送られてくる仕組みがある。

それが、どういうわけかビジネスアカウントのPINが発送されたというメールが届いた。

本人確認書類が提出できていないはずなのになぜ!?と、ビジネスアカウントを確認すると、本人確認が完了している

もちろん、一度も正しい書類は提出できていない。開業届を提出した時に免許証も提出しているから、こちらで確認がとれたからかもしれない。

なにが本人確認問題の解決になったのかわからないが、とりあえず確認できた。

これで、収益の受け取りに必要な本人確認と、支払い情報と、PINがそろった。

なんともモヤモヤする決着だ。

個人アカウントどうするよ

そうなると、次に気になるのが、おっかなびっくり作った個人アカウントのほうだ。

ビジネスアカウントは問題なく使用できるようになったのだから、個人アカウントはいらないといえばいらない。複数アカウントにおびえるぐらいなら消してしまった方が精神衛生上よい。

わたしは、ビジネスアカウントを閉鎖することにした

いくら今回本人確認ができたからといえど、解決方法に再現性がない。もし仮に同じ状況になったらビジネスアカウントでクリアできる自信がない。だったら、ビジネスアカウントはさっさと閉鎖して、心機一転個人アカウントを運用しよう。

とはいえ、ビジネスアカウントには受け取れない端数の収益が残ってしまう。ちょっと口惜しい気もするが、仕方がない。勉強代としては安いぐらいだ。

 

まとめとささいなアドバイス

以上が、ビジネスアカウントデッドロック問題の戦いの記録である。

この戦いは、難易度を決める2つのターニングポイントがある。

 

1つ目は、アカウント取得時。ここでビジネスアカウントを取得してしまったことがすべての始まりだった。これからアドセンスを始める人は、どうか自分が取得すべきアカウントを見誤らないでほしい。

 

2つ目は、収益発生前。万が一ビジネスアカウントを取得してしまったとしても、収益が出る前であればアカウントは比較的楽に閉鎖できる。もし、これを見ているあなたに収益が発生していないのならば、アカウント情報を確認してほしい。そこに「ビジネス」と書かれていないだろうか。

 

ここを通過して、ビジネスアカウントで振り込み可能な額まで収益を得てしまうと、卵が先か、鶏が先か、書類が先か、閉鎖が先か、という迷宮に迷い込むことになる。

 

どうか、この記事が誰かの役に立って、この経験が少しでも報われますように。

 

※本記事の情報は2022年11月時点の内容です。今後変わる可能性はあります。